9月、紀美野では住民らが風車に関する勉強会を開催。 参加者からは風車の影響を心配する声が相次ぎました。
計画されているのは「海南・紀の川風力発電事業(仮称)」東京に本社を置く日本風力エネルギー(株)社が主体となって進めているもので、紀の川〜紀美野〜海南〜有田川の広大な範囲に風車72基を設置するという大規模なものです。 県内でも、特に東日本大震災以降は多くの風力発電所(風車)が建設されていますが、同時に周辺の住民から、騒音や健康被害の訴えも相次いでいます。 9月26日、紀美野町内某所。 呼びかけた人が「2人くらいしか集まらんのちゃうかな…」と言っていた勉強会には、口コミで約20名ほどが参加しました。 勉強会では、県内で風車の被害を訴える人たちで作る「風力発電の被害を考える会・わかやま(以降「考える会」)が作成した、県内の風車被害の声を集めたDVDを鑑賞。 その後、考える会代表の松浦攸吉さんや、海南市内の風車周辺の住民らが、被害の実態や経験を語りました。 「今度の風車は、かつてない大出力のもの。計画では民家から500メートル離すとなっているが、もっと低出力の風車で500メートル以上離れている所でも被害が報告されている。生石山をハゲ山にしようとしている(松浦さん)」 「自分たちと同じ思いを他の地域の人たちにしてほしくない。そのために活動せなあかんと思てます(海南市の住民)」 参加した紀美野町在住の女性は「回覧板で知って心配しているが、保育所のママさん達に話しても反応が薄い」 同じく紀美野町から参加した女性は「知らないことばかりで勉強になった。非常に心配」と話していました。 考える会では計画予定地周辺の住民から要望があれば、こうした勉強会を続けていきたいとしています。 風力発電の被害を考える会・わかやま blog.livedoor.jp/ windfarm_wakayama
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