「瓦礫ではない。柱や梁として、人の営みを見つめて来た木々だ」 兵庫県出身の楽器製作者・中澤宗幸さんの手により流木は『TSUNAMIヴァイオリン』として生まれ変わり、多くのヴァイオリニストによって"弾き継いでいく"プロジェクトが進められています。 このTSUNAMIヴァイオリンが、同じく流木で作られたヴィオラ・チェロと共に和歌山に。 和歌山市出身で東京藝術大学学長のヴィオリニスト・澤和樹さんはじめ、4人の演奏家がこれらの楽器を使って弦楽四重奏コンサートを開催します。 当日は、ヴァイオリンを製作した中澤さんも会場に。 コンサートに先立ち、澤さんも出演している、TSUNAMIヴァイオリンが登場する映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第八番」の上映も行われます。 今回の上映会&コンサートを企画した和歌山市の精神科医・伊良波(いらなみ)範子さんによると、澤さんは『普通は新しいヴァイオリンは(音が)固いのに、このヴァイオリンは気持ちが乗っているのか、不思議な感じがする』と仰っていたとか。 伊良波さんは、このイベントに中学・高校生200名を招待するとしています。 「今、10代・20代の死因第1位は自殺なんです。人間はしんどくなると物の見方が狭くなり、物事の捉え方が広くなると問題を解決しやすくなります。若い人に『命はつながっている』ということを、映画とTSUNAMIヴァイオリンから感じとっていただければ」 (1) (2) 前の記事 [3]沢田知可子さんと合唱児童募集
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