撮影・録音はどこも禁止 「昔の名残り」 どの市町の議会も傍聴はできますが、議会の撮影・録音はいずれも禁止になっています。 地方議会の議長による組織「全国町村議会議長会」では、「昔は撮影したものや録音したものは正式な記録とは認められておらず、その名残りです。 議会を中継する自治体もある中、実体として意味が無くなって来ている感はあります」と話しています。 同議長会によると撮影・録音の禁止は法律で定められている訳ではなく、各議会の判断で自由にすることは可能とのことです。 誰かが貼った付箋もそのまま 旧下津町の議事録は1つだけ
平成8年、宗教団体による大規模な墓地の問題で揺れた旧下津町の議事録。 誰かが調べ物に貼ったと思われる付箋が、今もそのまま貼られたままです。 旧下津町の議事録は、現在一部しか残っていません。 平成の大合併で消滅した町では、美里・野上両町は5部残っていますが、全て紀美野町役場に保存。 吉備・金屋・清水の各町の議事録もそれぞれ吉備・金屋・清水の各庁舎や倉庫にしか保存されていないとのことです。 いずれの議事録もデジタル保存等は行われておらず、これらが失われれば、議会の記録そのものが消えてしまうことになります。 '11年の東日本大震災では、議事録ではないものの大量の戸籍が津波に流され、消失する事態も起きています。 ホームページでの公開など、手軽に内容を確認できるようになりつつある地方議会。 しかしまだまだ『開かれた議会』には程遠い実態もあり、保存し後世に残すという部分でも、課題は多いと言えそうです。 (1) (2)
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