Arikaina 2014/9 広川町防災マニュアル見直し[1]
どういう場合に避難勧告・指示を出すべきなのか
広川町、住民の意見を聞いて防災マニュアルを見直しへ

 8月の台風11号により、大規模な土砂災害の発生した広島市。この時注目されたのが、自治体の「防災マニュアル」です。

日頃一般住民にはあまりなじみの無いものですが、広川町では、住民に意見を聞いてこのマニュアルを見直すとしています。

 8月10日の台風時、湯浅町では広範囲に渡る避難指示が出ましたが、隣の広川町では、避難勧告も避難指示も出ませんでした。

両町の役場の距離は、直線距離にしてわずか700メートルほど。住宅の密集する地域も隣接しています。

なぜ湯浅では勧告より重い避難「指示」まで出たのに、広川では勧告も指示も出なかったのでしょうか?

「ちょうど雨の激しくなったのが急だったので、今避難しては却って被害が出るのでは、という判断でした。雨が収束に向かうという見方も出ていたので、町としては避難勧告・指示は出さないままでした(広川町の防災担当、以下カッコ内同じ)」

しかしこの対応は、町の防災マニュアルとはやや違ったようです。

「現状の防災マニュアルですと、とにかくいろんな場面で避難勧告や指示を出さないといけなくなってしまうんです。今回のことを踏まえて、防災マニュアルを見直すことが決まりました」

町では今後、町内の区長らと話し合いの場を持ち、その話し合いを通じて防災マニュアルを見直していくとしています。
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