今年は昨年の広島での土砂災害を受け、過去最大規模となる市町村が訓練に参加する見込みになっています。しかし和歌山県内では今のところ参加するのはわずかに5市町のみと、低調な参加率に止まっています。 少ない土砂災害の防災訓練 国交省と自治体、消防庁が主体となって行われるこの訓練は今年で10回目。県の砂防課によると、例年国交省から県に対して市町村に参加を呼びかけるよう要請があるそうですが、今年は「例年より強い要望があった(同課)」とのことです。 しかし国交省の発表している参加自治体の一覧によると、参加表明している全国約600自治体のうち、県内から参加するのは和歌山市・海南市・有田川町・田辺市・那智勝浦町の5市町のみ。毎年のように台風が直撃する地勢であり、4年前には台風12号により大規模な土砂災害があったにも関わらず、和歌山県からの参加は低調となっています。 県砂防課によると、2月時点で県が把握している、今年度県内で実施される防災訓練は約70件。そのうち土砂災害を想定したものは、津波想定とセットになったものを含めても、わずか10数件に止まっています。県内では地震や津波を想定した防災訓練に比べ、土砂災害を想定した防災訓練はやや遅れがちになっていると言えそうです。
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