Arikaina 2015/6 海南市が塗料かす引取中止へ[1]
民間業者に頼めばコスト10倍
黒江の漆器産業に打撃 海南市が塗料かすの引き取りを中止へ

 輪島や会津と並び、日本三大漆器産地のひとつに数えられる海南市・黒江。かつてに比べれば需要は落ちて来ているとは言え、今も多くの業者が漆器作りを続けています。

しかし海南市は、今まで市で引き取っていた「塗料かす(漆器を作る際に出る産業廃棄物)」の引き取りを近い内に中止する方針です。民間の処理業者に頼めば廃棄コストは現在の約10倍になると見られ、漆器産業に大きな打撃を与えることになりそうです。

黒江の紀州漆器伝統産業会館での漆器の陳列

新しいごみ処理施設への移行で
引き取りが中止に

 海南市では現在、紀の川市・紀美野町と共同で、紀の川市(旧桃山町内)に新しい広域ごみ処理施設を建設中です。この新しいごみ処理施設では「塗料かす」を引き取れないとして、海南市では、市として「塗料かす」を引き取ることを中止することを決めました。
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有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2015/6号
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