同時に施設周辺の住民からは、騒音や低周波が原因と疑われる被害が報告されて来ました。 環境省は9月、風力発電の騒音等に関する報告書を公表。 しかしその内容に問題があるとして、県内で風力発電の被害を訴える人たちが東京で抗議活動を行いました。 風力発電で健康被害が「ない」「ある」で平行線 抗議活動を行ったのは和歌山のほか、北海道・静岡・愛媛など全国から33名。 県内の施設周辺住民らで作る「風力発電の被害を考える会・わかやま(以降『考える会』)」が全国で被害を訴える人たちに呼びかけ、9月14日、参議院議員会館で環境省の副課長らに要望書を提出しました。 国(環境省)が今回発表したのは平成25年から続けられていた分科会・検討会の結果まとめられたもの。 資料の中では、風車により「睡眠影響のリスクが増加する可能性がある」としているものの、「超低周波音と低周波音の健康リスクについては、明らかな関連を示す知見は確認できなかった」と結論づけています。 しかし「考える会」では「風車が動くと体が苦しくなり、風車が停止する・あるいは風車から遠ざかると楽になる、そういう症状を訴えている人たちがたくさんいる。因果関係が示されているのに『関連がない』で済まされている(会の代表世話人を勤める松浦攸吉さん)」 松浦さんは、被害を訴える人たちの調査を国が行うべきだと主張しています。 「調査が無いまま、報告書がまとめられてしまっている。今、現実に被害を訴えている人たちの救済を真剣に考えてほしい」 環境省は本紙の取材に対し、この報告書を元に、近い内に風力発電に関するガイドラインの作成を目指すとしています。 (1) (2) (3)
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