子ども歌舞伎はこの公演で最後となる見込みですが、地元の歌舞伎芝居保存会では「ここで育った子が、いつかやってくれれば」と話しています。 「子ども歌舞伎」は平成元年にスタート。 もともと、この地区に伝わる農村歌舞伎「二川歌舞伎」を小学校の授業として継承して行こうと始められたもので、毎年秋に体育館で行われる発表会には一般のお客さんもたくさん詰めかけていました。 しかし今年4月、地区の小学校が休校に。 今回の上演をもって「これで最後(二川歌舞伎芝居保存会の浦西さん)」となりました。 10月15日、二川地区の城山神社。 あいにくの雨の中、境内に用意されたテントに大勢の観客が詰めかけました。 14時、いよいよ開演。 最後の在校生達により演目「寿式三番叟」が上演され、約40分の上演後には惜しみない拍手が贈られていました。 文化庁が'15年にまとめた「『全国の地芝居(地歌舞伎)』調査報告書」によると、県内で活動中の地芝居団体は「二川歌舞伎芝居保存会」のみ。 二川では大人による歌舞伎上演も行われて来ましたが、次の上演は未定のままです。 このまま、県内の地芝居の火は消えてしまうのでしょうか。 公演後、前述の浦西さんは「外に出てる人も、今日のために来てくれた。28年間やって来て、卒業生は全国に散らばっています。その子らが、いつかやろうと思えば、いつでもできる」と話していました。 町の来賓はなし… 教委関係者も姿見せず 最後となった子ども歌舞伎上演会ですが、有田川町からは特に来賓は姿を見せませんでした。 町教委によると「個人的に行かれていた方はいるかもしれないが、教委として人を派遣はしていません」と話しています。 前の記事 [3]巨大風車、地元有志が講演会
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