Arikaina 2018/1 湯浅町に醤油博物館
「資料館」と「博物館」
できるだけ被らないように?湯浅町、伝建地区に「醤油博物館」

 湯浅町は、醤油藏の残る古い町並みが残る同町の伝建地区に「醤油博物館」の建設を決め、設計業務の委託業者の選定を始めました。

しかし、同地区内には醤油業者による「醤油資料館」が既に存在。

町では「内容的には被らないように」としています。

醤油博物館となる旧栖原家住宅

 湯浅町は醤油醸造の発祥地との伝承が残り、かつては多くの醤油醸造場が軒を並べていました。

近年では醸造場の数は減ったものの、醤油藏などが並ぶ古い町並みは観光資源ともなっており、'06年には国の「重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)」に指定されました。

 町の発表している資料によると、伝建地区内に残るかつての醤油醸造場「旧栖原家住宅」を整備し、醤油博物館とするとのこと。

どのような施設とするかについて、「醤油の歴史、郷土料理への影響、世界への広がりなどを発信する醤油博物館事業(*1)」としています。

 しかし伝建地区には、民間の醤油醸造場による「醤油資料館」が公開されており、古い醤油醸造の道具の展示や、醤油の作り方の解説展示等を行っています。

この点について町では「内容的にはかぶらないように、(資料館は)活かしつつ、伝建地区内を巡ってもらって、拠点としてこの博物館を置く(町ブランド戦略推進室)」と話しています。

 設計業務の公募書類によると、設計期間は平成30年3月末まで、費用の上限は約9100万円。

1月10日に湯浅町庁舎で応募業者によるプレゼンが行われ、1月中旬には設計業者を決定する、となっています。

(*1)地方創生推進交付金 施設整備工事実施設計業務委託 一般公募型総合評価方式説明書
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2018/1号
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