当初の計画では今年頃に完成するはずでしたが、計画は大幅に遅れ、事業進捗率は未だに低いままです。
5年後に部分供用、8年後に供用開始? 有田海南道路は平成20年に事業化。 当初は今年、平成30年頃の完成を目標にしていましたが、計画は大幅に遅れています。 今年4月時点では用地進捗率は79%とかなり進んものの、事業進捗率は依然21%です。 完成予定については「まだ未定です(国交省近畿地方整備局)」となっていますが、国交省が昨年度に発表した資料(*1)では「費用の現在価値算定表(事業全体)」として、平成35年('23年)度に部分供用開始、平成38年('26年)度に供用開始として計算しており、この辺りの完成をメドにしているものと見られます。 人口13%減、交通量も? 供用前に、渋滞もある程度は解消か 国の将来推計人口(*2)によると、沿線自治体である有田市・海南市の人口は、'25年には'15年比でおよそ13%減少(表1)。 交通量も、有田海南道路のほぼ中間地点である下津町での計測で、'97年をピークに減少を続けています(表2)。 渋滞解消を主要な目的に開始された有田海南道路ですが、供用が開始される頃には、渋滞もある程度は自然解消されているーー事業が大幅に遅れたことにより、そういう状況になりそうな見通しです。 (1) (2)
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