Arikaina 2018/9 台風21号 山間部で大きな影響[1]
強風吹き荒れた台風21号 山間部で特に大きな影響

 9月4日、近畿地方をはじめ全国で猛威を奮った台風21号。

強烈な風が吹き荒れ、各地で甚大な被害をもたらしました。

有田・海南でも、特に山間部を中心に大きな影響が出ています。

※記事の内容は9月7日時点のものです。

 気象庁のホームページによると、この日、県内では観測史上2番目となる最大瞬間風速57・4m/sを記録。

関西電力の発表によると21時時点で県内約26万軒が停電し、各地で断水も発生しました。

翌日以降電気は徐々に復旧したものの、山間部を中心に停電は長期化。

当初、関西電力は地震発生から3日後となる7日中の復旧を目指すとしていましたが、7日21時現在、県内で未だ約2万4千軒が停電したままとなっています。

孤立集落へ…数キロ歩いて水と食料を配布

 その2万4千軒の内、約3千7百軒が集中しているのが紀美野町。

特に旧美里町にあたる範囲では、ほとんどの地域で停電が続いています。

断水も起きており、役場の職員が1軒1軒、水を配って回っています。

中でも旧美里町の谷地区は孤立集落となってしまい、車が使えないため、職員が数キロ歩いて水と食料を届けに行く事態になっているそうです。

「比較的人口の多いところでも停電している家もあり、どこが停電していてどこがそうでないのか、つかみきれていない状態です(同町総務課)」

みさと天文台が休館 再開見通し立たず

 紀美野町の山間部・標高400mの高さに位置する「みさと天文台」。

口径105cmの県内最大の望遠鏡を備え、町内のカフェとコラボし、星空を眺めながらお茶できる天文台として人気を集めています。

 今回の台風では施設は無事だったものの、停電により休館に。

さらに、2つある天文台に通じる道がいずれも倒木で塞がれてしまいました。

インターネットのサーバも天文台内に設置しているため、ホームページにもつながらなくなっています。

天文台の再開見通しについては「本当に分からない状態(同館)」とのことです。
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