10月、環境への影響を考察する「配慮書」が事業者から提出されましたが、場所は1つのエリアに限定。 工事を中止するオプションも無く、実質、1案しか示されない内容になっています。 区域を広めに設定する複数案? 計画されているのは、全国で風力発電施設を展開するエコ・パワー(株)(以下エコ社)が開発する「(仮称)中紀第二ウィンドファーム」。 白馬山脈の林道に沿って、最大15基の巨大風車を設置するとしています。 「配慮書」は大型の風力発電施設を建設する際、環境省や県・市町村に対して提出が義務付けられているもの。 環境省では、「重大な影響を回避・低減(*1)」のため、原則として配慮書では複数の案を提示するよう求めています。 しかし今回の配慮書では、提示されたのは1つのエリアだけです。 「提示した区域の中で、風車の位置と規模を検討すると言うことです(エコ社)」 環境への影響に関わらず?計画を実施する構え 「民間事業者なので」 環境省では、配慮書では事業を実施しない案を「ゼロ・オプション」とし、これも複数案の1つとみなすとしています(*1)。 しかし今回の配慮書では「事業主体が民間事業者であること、風力発電事業の実施を前提としていることから、ゼロオプションに関する検討は現実的でないと考えられるため、本配慮書ではゼロオプションを設定しない(*2)」としており、 環境への影響に関わらず、計画を実施する姿勢を見せています。 (1) (2)
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