Arikaina 2018/11 大型風車、複数案提示せず[2]

民家との距離「基準はない」
「専門家の意見」みんな匿名


 配慮書の中では、風車から民家までの距離について

「最短距離は、住宅等が約0.8kmであり、住宅等以外が約2.5km(*3)」、

「最短距離は、住宅等が約0.5kmであり、住宅等以外が約0.5km(*4)」

などとしていますが、なぜこうした距離になっているのかについては「基準はない(エコ社)」と話しています。

また配慮書の中では、野生動物への影響等について「専門家の意見」として、大学助教や民間団体理事が登場して意見を述べていますが、この専門家の人たちは全て匿名となっています。

「基本的に私共がお願いする時に、お名前は出さない、ということで確認をとって聞いています(エコ社)」

11/1に行われた、県の審査会による現地視察

地元への説明「一軒一軒回ることはしない」

 配慮書の中では「設置予定範囲から2.0kmの範囲における配慮が特に必要な施設等は合計42戸、このうち住宅等が42戸(*4)」となっていますが、エコ社では地元への説明について、戸別に回ることはしないと話しています。

「個別に一軒一軒回って承諾書とって、ということではないので、説明会、配布資料、お問い合わせいただれば対応します(同社)」

「(仮称)中紀第二ウィンドファーム」は、11月1日には県の審査会委員による現地視察が行われました。

今後は審査会をはじめ環境省・県・市町村の意見を交え、引き続き環境への影響に関する審査が続くことになっています。

(*1)環境省「計画段階配慮手続きに係る技術ガイド」
(*2)配慮書第2章2ー20
(*3)配慮書第4章3ー6
(*4)配慮書第4章3ー11
[6]前に戻る
(1) (2)
次の記事 [4]海南市議会、ネット中継開始
←このページのコード
有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2018/11号
[1]このページの一番上へ
[2]記事一覧へ
[0]トップページへ戻る