Arikaina 2019/4 梧陵文庫の里帰り目指す
「町の財産として保管したい」
広川町に地域交流センター 梧陵文庫の里帰り目指す

 広川町が地域交流センターの建設を目指していることが分かりました。建設地も既に選定しており、今年度には工事に入る予定です。西岡町長は「稲むらの火」で知られる地元の偉人・濱口梧陵の残した「梧陵文庫」を町で保管したいとしています。

県立図書館の梧陵文庫の一部

 広川町には現在、町内のなごみ交流センターに図書室はあるものの、図書館は設置されていませんでした。町教委によると新設される地域交流センターも図書館ではないものの、図書の貸し出しのほか交流スペースや勉強スペース・コーヒーが飲める場所なども設置される予定とのことです。

約5800冊 「梧陵文庫」里帰りへ

 江戸時代に発生した安政南海地震。夜間に津波から逃げる人々に、当時貴重品だった稲むら(稲藁の束)に火をつけて人々を誘導したーーこの故事で知られる、広川町出身の偉人・濱口梧陵(ごりょう)。梧陵は後に明治新政府で初代駅逓頭(郵政大臣)となり、県内でも初代県議会議長などを勤めています。

「梧陵(ごりょう)文庫」は濱口梧陵が残した蔵書の数々で、全部で約5800冊にも及ぶ膨大なもの。現在は和歌山市にある県立図書館で保管されていますが、広川町の西岡町長は昨年の町議会で「広川町の財産としてきっちり保管したい」と発言していました(*1)。

町教委によると、新設される地域交流センターでは受け入れ用の書庫も作られる予定になっています。既に建設地の選定も済んでおり、6月の町議会で諮られる予定。今年度中には工事を始め、来年度のオープンを目指すとしています。

(*1)広川町議会平成30年3月定例会
次の記事 [4]統合型リゾート説明会
前の記事 [3]餅まき存続をかけクラウドF
←このページのコード
有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2019/4号
[1]このページの一番上へ
[2]記事一覧へ
[0]トップページへ戻る