風車の羽根が250m先まで吹き飛ぶ 昨年の台風で風車のブレード(羽根)が壊れる事故が起きていましたが、壊れた羽根が200〜250m先まで吹き飛んでいたことが分かりました。 運営会社では羽根を補強し、稼動を続けるとしています。 壊れるべくして壊れたというようにいわざるを得ない 風力発電所を運営する白馬ウインドファーム(株)の資料(*1)によると、同ウインドファームには20基の風車が建っていますが、この内1基の羽根が昨年9月の台風で折れ、風車から北の森林に飛散。最大で250m先にまで、バラバラになって飛んでいたとのことです。 今年1月に開かれた経産省の電力安全小委員会のワーキンググループでこの事故が取り上げられ、白馬ウインドファーム(株)の担当者が事故の報告を行いましたが、ワーキンググループの座長を勤めた横浜国立大学の勝呂幸男研究員は 「風速が高くて壊れましたというようにいっているのですけれども、(中略)台風シミュレーションでやると、ここはもっとすごい高い風が出て、この風車をなぜ選定したのかがちょっと理解できないのです。 これは壊れるべくして壊れたというようにいわざるを得ないのではないか(中略)再稼動したいからこういう形でというような報告を受けても、今のままではちょっとできないかなという気が私の個人的な意見でするのです」と、厳しく指摘しました(*2)。 白馬ウインドファーム(株)によると、事故後は全ての風車の運転を停止していましたが、羽根を補強するなどして、昨年11月から順次運転を再開しているとのこと。同ウインドファームでは'09年にも、風車の羽根の折損事故が起こっています。 (*1)「白馬ウインドファームのブレード折損事故について」'19年1月21日 白馬ウインドファーム(株) (*2)「新エネルギー発電設備事故対応・構造強度WG(第15回)議事内容」平成31年1月21日
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