Arikaina 2019/5 生石ラジオ館
「完動品には興味ないんです」
生石の山麓でよみがえる壊れたラジオ "ラジオノスタルジア"生石ラジオ館

 空襲警報や玉音放送も流したであろう放送局型ラジオ、ナチスがプロパガンダのため国民に配布したというドイツのラジオ…貴重なラジオ数十台が古民家にズラリ。

紀美野町・生石山麓在住の北村富郎さんは、自宅の一部を「生石ラジオ館」として、修理した貴重なラジオの数々を展示されています。


ズラリと並ぶクラシックラジオ
古くは大正時代のものも

 もともと大阪で会社員をしていた北村さんですが、ある時、たまたま古い真空管ラジオを入手。

長年コンピューター関係の仕事に携わっていた北村さん、修理してみたところ見事に直り、放送の受信に成功。

それがラジオ収集にハマるきっかけだったそうです。

「昭和27年製で、僕と同い年のラジオだったんです。これ鳴るんや、まだまだ鳴るんやて。僕もまだまだできるなと」

以来、ラジオの収集・修理に熱中。定年後に紀美野町に移住し、自宅でラジオの展示を始めました。

当初はネットオークションでの収集が多かったそうですが、最近では話を聞きつけた方からの依頼で、お家や倉庫で眠っているラジオを引きとりに行くこともしばしばだそうです。

「主義として、壊れたラジオしか集めないんです(笑)。直るかどうか分からない、それが面白いんです(北村さん)」

▼生石ラジオ館
紀美野町梅本324(海南ICから370号を東(紀美野方面)へ、エバグリーン〜トマト&オニオンを越え、ローソンと紀陽銀行の「阪井」交差点で南へ(右折)しそのまま真っすぐ、370号線バイパスに入り約10分、「小川橋南詰」交差点で南へ(右折)し、小川八幡神社を越えまっすぐ、2か所の「大観寺」看板沿いに進む。交差点から約10分)
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開館時間=4〜11月の(土)(日)(祝)9時〜16時
入館無料
臨時休館する場合もありますので、お越しの際は事前にご連絡ください
問い合わせ=北村さん
TEL.090・3037・0148
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Arikaina
2019/5号
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