過疎の進む地域で昨年、地域の人たちが国の制度を使い、古い駐在所を地域の拠点としてリニューアル。 「宮原さん家」と名付け、まもなくオープンする予定です。
改修事業をおこなったのは、地元宮原の人たちでつくる「宮原地域交流協議会」。 昨年3月に国の「過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業」に申請し、5月には申請が通り、交付金約1600万円が支給されました。 これを受け、7月には地区内にある旧駐在所の改修を開始。 週1回、毎週土曜日に地域の人たちがあつまって改修作業を行ってきました。 内装は全面的に改装され、玄関の脇には5〜6人ほどがくつろげるテーブルとイスを設置。 奧には細長い形状の部屋と、畳敷きの部屋がもうけられています。 備品として、大型テレビも設置されました。 1月にはほぼ完成した宮原さん家で、今後の活用方法について話し合う会が設けられました。 当日はまちづくりを研究する摂南大学講師の上野山裕士さんが登壇し、 「『シンプルにおもしろい場』にすることで人も集まる」 「『地域のリーダー』というと引っぱるタイプを想像しがちだが、みんながやりやすいよう環境を整えるタイプの方が成功しやすい」 「1日まるごととかですと大変ですが、1日3、4時間とかなら、助けてくれる人がいるかもしれない」 などなど、あつまった地元の方約30名に、まちづくりの実践について解説しました。 地域のみんなでアイデア出し 講演のあとには上野山さんも交え、参加したみなさんで「ここ(宮原さん家)で何ができるか」について話しあいました。 カフェや教室・ライブ・個展・読みきかせなどさまざまなアイデアを出しあったほか、 「基本的にはフリースペースにするのがいいと思うが、防犯をどうするか」 「(テーブル・イスのある)廊下部分のみフリースペースにして、通常は部屋は鍵をかけておくようにすれば」 など、具体的な運用方法まで活発に意見を出しあいました。 協議会では2月中にはオープン日を告知し、実際の運用を開始していく予定とのことです。 前の記事 [3]新型コロナウイルス大騒動
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