これに対し和歌山県では、29日に仁坂知事が「全小学校で申出のあった子どもさんをあずかる」と発表。 しかし実際には市・町によって足並みはそろわず、すぐには小学校で子どもをあずからないところも出てきています。 ※記事の内容は3月3日時点での情報です 仁坂知事は2月29日付の「和歌山県庁メールマガジン・わかやま通信」で、「子どもさんをあずかってほしいという方のために、全小学校で、学校の始業時間から通例の学童保育の終了時間(通例午後6時)までの間、申出のあった子どもさんをあずかる」と発表。 しかし実際には、各市・町で対応が分かれました。 各市町村に確認しないまま、「あずかります」発表? 有田・海南地方では学校が休校となった2日から、知事の言うとおり始業時間〜学童保育の終了時間まで子どもをあずかっていたのは紀美野町のみ。 同町も学童保育を申し込んでいない子に関しては、学童保育ではなく個別対応になっています。 有田市は1・2年生の低学年に限定しており、海南市は3日まで登校日としています。 広川町は3日は午後のみ、湯浅町は一部の学校で5日から、有田川町も5日から対応となっており、あずかってもらえない日が出ています。 県教委によると休校開始を翌日に控えた1日時点でも、まだ県内の各市町村に確認はとれていなかったとのこと。 実際に対応できるかどうか分からないまま、知事から「全小学校で子どもをあずかる」との発表があったことになります。 「自分の子どももみなければ…」対応に苦慮 市・町の関係者の中には 「(学童保育の)指導員も、自分の子どもをみなければいけないという方もいる。長期休暇のような体制はできず、規模を縮小しながらの対応になっている」 と話しているところもありました。 普段から学童保育に申し込んでいる子とそうでない子で、対応が分かれるケースも多くなっています。 4日間熱が出た人以外は自宅待機という国の方針に対し、「和歌山は従わない」と反旗を翻した仁坂知事。 しかし子どもあずかりの件では、県内の市・町が知事の発言通りには対応しない(できない)事態が発生しています。
有田・海南地方の各市町村での対応状況 (3月3日時点)
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