Arikaina 2020/9 今年は殺到?予防接種
今年は希望者が殺到?10月開始のインフルエンザ予防接種
 例年9月ごろから各医療機関が予約を受け付け、10月から接種がはじまるインフルエンザの予防接種。

今年は接種を希望する人が多くなることが予想されています。

9月に入っても国からはまだ具体的な指針は下りてきておらず、感染が広がった場合、現場では混乱することも予想されます。

※記事の内容は9月5日現在のものです。

供給量は昨年より12%多いだけ

 8月28日に開催された厚生科学審議会の資料によると、この冬に供給されるインフルエンザワクチンの見込み量は約3178万本。

昨年の使用量と比較して約12%多いだけです(*1)。

さらに同資料では「新型コロナウイルス感染症の流行が懸念される中、インフルエンザワクチンの需要が高まる可能性がある」とし、65歳以上の高齢者/医療従事者/65歳未満の基礎疾患を有する方/妊婦/乳幼児〜小学校低学年に、優先的な接種を呼びかけることを提案しています。

なお例年のインフルエンザワクチンの接種率は、小児で50〜60%、高齢者で40〜70%程度となっています。

開始まで1か月
国からの通知はまだ


 予防接種がはじまるのは例年10月からですが、コロナ禍で高齢者等への優先接種が提案されているものの、9月に入っても国から地方にはまだ通知が来ていない状態です。

「持病のある方を優先といったことは聞いてはいるが、実際の通知はまだ(県福祉保健部)」

「国や県から通知が来ていれば10月からリスクの高い人から順番にはじまるが、まだ何も来ていない(海南市健康課)」

 ただ各自治体では、この冬は予防接種の助成を決めているところも多くなっています。

有田・海南地方でも、海南市や有田川町、湯浅町では65歳以上は無料に。

海南市では65歳以下の方に4000円、湯浅町では中学生以下の方に3000円をそれぞれ助成。

また広川町では、以前から65歳以上は無料です。

相場はおおむね3000円くらい
予約なしで受けられる医療機関も


 インフルエンザの予防接種の費用は医療機関によってことなり、相場は「おおむね2500〜3500円くらい(湯浅町健康福祉課)」海南市や湯浅町のような助成があれば、65歳以下の方も無料、もしくはごく安価に受けることができます。

 また医療機関では9月から予約を受け付けているところもありますが、医療機関によっては、予約なしで予防接種を受けられるところも。

インフルエンザの予防接種が受けられる医療機関は、例年10月の市や町の広報誌(「広報かいなん」「広報ありだ」など)に一覧として掲載されています。

*1 第24回厚生科学審議会 資料2
https://www.mhlw.go.jp/content/
10906000/000664029.pdf

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