ここ数年、同地では大型の風力発電所計画が相次いでいます。 ところが最近になって、事業者のひとつ住友林業(株)が事業から撤退。 もともと2つだった計画が1つになり、規模も大幅に縮小されています。
白馬山脈では昨年から、住友林業(株)と電源開発(株)が共同で、さらに大和エネルギー(株)が、それぞれ別々の風力発電所計画を立てていました。 ところが最近になり、住友林業(株)が撤退。 残った電源開発(株)と大和エネルギー(株)が共同で、1つの風力発電所計画をはじめることになりました。 もともとの計画では、2つの発電所合計で発電量は約12万キロワット・大型風車が約30基という巨大な計画でした。 しかし住友林業(株)の撤退により、発電量は約3万5千キロワット・風車は最大11基と大幅に規模が小さくなっています。 住友林業(株)では撤退の理由について、「当社の社有林を有効活用する目的で風力発電事業を進めていましたが、社有林への設置が難しく、実施意義にそぐわないと判断しました」と話しています。 大型の風力発電所では建設前に周辺環境への影響を検討する手続きが義務付けられています。 電源開発(株)と大和エネルギー(株)も、1月末から環境への影響を調査した図書を公開しています。 匿名の専門家 「山崩れの素因になるリスクは低い」 「大きな影響はないだろう」 図書では環境に関する専門家に意見を聞いていますが、その専門家は全員「匿名」。 このうち匿名の「大学准教授」は、「発電機が山崩れの素因になるリスクは低い」と指摘。 また匿名の「民間団体理事」は、「風車の改変面積程度では、環境が消滅することは考えにくいため、大きな影響はないだろう」と指摘しています。 白馬山脈には県のレッドデータブックにも掲載されているブナ林が広がっていますが、このブナ林に関しても匿名の「民間団体理事」は、「基本的に寒冷地の種であるため、これから温暖化になっていくとますます生育環境としては厳しくなるかと思う。シイやカシに遷移するのが普通だろう」と指摘しています。 図書は大和エネルギー(株)のホームページや、有田川・日高川町内各地で公開されています。 図書の公開にともない、2月には有田川町・日高川町で住民説明会も開催されます。 大和エネルギー(株)のトップページ(daiwa-energy.com)から、下段の「お知らせ」下にある「2021.01.29(仮称)DREAM Wind 和歌山有田川・日高川〜」をクリック ※有田川町内では、アレック・吉備庁舎・金屋庁舎・清水行政局で製本されたものが公開されています。期間は3月1日(月)まで。 ▼住民説明会日時 ▽2月18日(木)18時半〜 会場=日高川町山村開発センター(有田インターから東へ、424号線に入り日高川町方面へ。かなや明恵峡温泉を過ぎ約15キロ、日高川手前の「美山郵便局」交差点で左折、次の交差点で右折して川を渡る。農協前を左折すぐ) Googleマップで見る ▽2月19日(金)18時半〜 会場=金屋文化保健センター(有田インターから東へ、ヤマダ電機〜コーナンを越えてファミリーマートの角で北に上がり、突き当たりを西(右)へ) Yahoo!地図で見る 問い合わせ=大和エネルギー(株)電力事業部風力事業開発グループ TEL.06・4703・3208 前の記事 [3]カジノ事業者、秘密裏に決定予定
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