Arikaina 2022/11 ワクチン4回目 やっと半分
これからはほぼBA4/5対応ワクチンに

コロナワクチン 4回目はやっと半分 5回目は出だし好調か


 先月から本格的に接種がはじまった、新しいオミクロン株に対応したコロナワクチン。有田・海南地方でも、今月中には多くの市・町でBA4/5対応ワクチンによる接種になります。4回目接種の接種率はようやく50%に達したほどですが、主に高齢者が対象となる5回目の接種もスタートし、こちらは好調のようです。

※記事の内容は11月7日現在のものです。


なかなか進まないものの、50%に到達するところも

 4回目の接種は当初、主に60歳以上の高齢者を対象にしてスタート。7月ごろには接種の対象となる方も増え、有田・海南の市・町でも、9月には接種率が対象者の70%ほどにまで上昇しました。

 その後、オミクロン株対応ワクチンが登場し、幅広い年代の人たちが接種の対象に。有田・海南の市・町でも4回目全体の接種率はまだまだ低いものの、それでも、おおむね50%前後になってきています。

有田・海南でも、どんどんBA4/5対応ワクチンに切り替え

 オミクロン株対応ワクチンは当初BA1対応のものが配布されましたが、ほどなくして、さらに新しいBA4/5対応ワクチンの配布も始まりました。

すぐに新しいものが入荷したこともあり、どう扱うかについては、早期にBA4/5対応ワクチンに切り替え(紀美野町・海南市・有田市・湯浅町)、11月中旬から切り替え(有田川町)、BA1を先に使っており、まだ切り替えていない(広川町)など、市・町により対応は分かれました。しかし有田川町も切り替わることで、今月中にはほとんどの市・町でBA4/5対応ワクチンが使われることになります。

オミクロン株対応ワクチン
出足好調な5回目で接種進むか

 一方で国は先月、オミクロン株対応ワクチンの接種間隔を、従来の5か月から3か月に短縮。これにより、各市・町では7月〜8月ごろに4回目接種をした人たち(主に60歳以上)に、5回目の接種券の発送をはじめています。

早くも予約も入ってきており、「出足はいい感じです。高齢者の方が待って下さっていたのでは(海南市ワクチン接種班)」「問い合わせの電話は結構かかってきています(湯浅町健康推進課)」など、各市・町の担当者からは、出足は好調との声が多く聞かれました。5回目の接種が本格化すれば、オミクロン株対応ワクチンの接種率も上がっていきそうです。

1・2回目の接種「できるだけ年内に」
来年以降は打ちにくくなる?

 現在のところ、オミクロン株対応ワクチンが接種できるのは3回目以降の接種のみ。1・2回目の接種は、従来型のワクチンしか使えないことになっています。国ではこの従来型ワクチンの供給を年内いっぱいで終える予定にしており、できるだけ年内に1・2回目の接種を検討するよう呼びかけています。

 また国では、コロナワクチン接種の実施期間を来年3月までとしています。オミクロン株対応ワクチンの接種間隔は3か月となっており、年内に1・2回目の接種をしておかなければ、3回目の接種にも間に合わないことになります。

インフルエンザワクチン コロナと同時接種できるものの…対応医療機関は少ない?

 一方この冬、コロナとの同時流行が懸念されているインフルエンザ。国ではコロナワクチンとインフルエンザのワクチンを同時に接種できるとしていますが、市・町の担当者からは「間違い接種の元になるので、分けているところが多いのでは(紀美野町保健福祉課)」「(同時接種すると)ワクチンの副反応が出た場合、どちらで副反応が出たのか分からくなります。一定期間空けよう、という先生はいらっしゃるのでは(海南市ワクチン接種班)」などと、同時接種を実施している医療機関は少ないのでは、という声が多く聞かれました。

 なお無料で接種できるコロナワクチンと違い、インフルエンザのワクチンはどこの市・町でも、子ども以外は自己負担が必要なケースがほとんど。65歳以上と60〜64歳で基礎疾患などをお持ちの方は1300円〜1500円ほど、それ以外の方は全額自己負担となっています。

接種費用は医療機関によりことなりますが、おおむね3000円〜4000円ほど。なお広川町では、65歳以上・60〜64歳の基礎疾患をお持ちの方は無料となっています。

参考=厚労省「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施について(指示)」(www.mhlw.go.jp/content/000991179.pdf)/厚労省「新型コロナワクチン接種【第3報】」(www.mhlw.go.jp/content/001004214.pdf)/厚労省「新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種することはできますか。」(www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0037.html)/厚労省「新型コロナ・インフル同時流行対策タスクフォース」(www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00400.html)/厚労省「年内に1・2回目接種を完了することをご検討ください」(www.mhlw.go.jp/content/000998478.pdf)


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