いつになったら通常運航に？順次運航停止が続く関西のドクターヘリ[2]

不具合措置を行わず運航、整備記録未記入…
昨年、国交省から事業改善命令

　ヒラタ学園は昨年５月、国交省の大阪航空局から「事業改善命令及び安全統括管理者の職務に関する警告」を受けました。同局の発表によるとヒラタ学園への立入検査などにより、適切な不具合措置を行わない状態で運航したり、マニュアルとは異なる部品での整備・整備記録の未記入といったことが確認されたとのことです。ヒラタ学園はこの時も、一時的にドクターヘリの運航を停止しています。

次期契約は「同業他社へ呼びかける」

　長期にわたりドクターヘリの順次運航停止が続く事態に、広域連合は９月23日に開かれた広域連合委員会の資料の中で、ドクターヘリの次期契約について「同業他社へ次期契約に向けた公募型プロポーザルへの参加を強く呼びかける」としていました。

　広域連合は９月、同連合が直接契約している４機について次期（'26〜'28年度）の公募を実施しました。広域連合の医療局によると、ヒラタ学園以外の同業他社にも積極的に声かけをしたとのこと。ヒラタ学園が今回も応募したかどうかについては、あきらかにできないとしています。

　和歌山県では県立医大病院が独自にドクターへりを契約していますが、同病院によると、'26年度まではヒラタ学園が運航することになっているとのこと。同病院の医事課によると、来年、次期の入札を行うとしています。そのさいにヒラタ学園をどうするかについては「まだそこまで踏み込んでは考えていない」とのことです。

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