「稲むらの火」をフラメンコで!廣八幡宮で「INAMURA5」江戸時代末期、安政南海地震による津波に襲われた広村(現在の広川町)。このとき、地元の濱口梧陵(ごりょう)が、「もったいないが、これで命を救えるのだ」として貴重な稲むら(稲の束)に火をつけ、津波から逃げる人々の目印としたーー「稲むらの火」として知られるこの故事を、地元出身の舞踊家・辻本元之さんが創作フラメンコ「INAMURA5」として、故事の舞台となった廣八幡宮で上演します。
辻本さんは広川町出身の56歳。'00年に生でフラメンコを鑑賞して感動し、カルチャーセンターの門を叩いてフラメンコをはじめました。その後、'06年に和歌山市でフラメンコスタジオを設立。以前はバーも経営していましたが、現在はフラメンコ1本で活動しています。 辻本さんは広川町で毎年開催されている「稲むらの火まつり」に参加する中で、「地元のおまつりで、自分も何か貢献できないか」と考え、「稲むらの火」の創作フラメンコにとり組まれたとのこと。今回で5回目の上演になります。 上演する舞台は、安政南海地震のさいに村人が避難し、「稲むらの火」の舞台となっている廣八幡宮。フラメンコですが、衣装は「濱口梧陵の時代のものを考証した」という和服。辻本さんが濱口梧陵を演じ、物語は7幕に渡って上演されます。 フラメンコがよく分からなくても、みなさん梧陵さんは知っている辻本さんによると、最初の上演の時から舞台に見入る方が多かったとか。「フラメンコがよく分からなくても、みなさん梧陵さんのことは知っていますので見入ってくれています。時間も黄昏時ですので、できれば少し早く来られて、神社に参拝してから楽しんでいただければ」と辻本さん。 当日は写真・動画の撮影もOK。舞台の周りにはイスも設置されますが、数に限りがあるため、できれば折り畳みのイスなどをご持参くださいとのことです。
▽昨年の公演の動画
▽日時=11月15日(土)17時40分〜
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