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Arikainaメールマガジン 2020/6号(2020/6/10発行)


Arikainaメールマガジン 2020/6号


皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼本当に「使える」支援はどれ?
https://arikaina.com/_article/202006/support-1.html

▼マリーナシティのIRカジノ 事業者公募するも、参加は「Only two」
https://arikaina.com/_article/202006/ir-1.html

▼白馬山脈で、またまたまた大型の風力発電所計画
https://arikaina.com/_article/202006/windmill-1.html

▼休校の白馬中学校 和歌山南陵高校が通信制で使用へ
https://arikaina.com/_article/202006/shirama-1.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。
のっけからですが、来月号(7/10号)は、広告費タダにします!

まあいろんなところが持ち出しでいろんな企画されてる中、うちも何か…と考えたものです。10万円も入りましたし(笑)

うちみたいな地元紙とかタウン誌って、普段はさんざん「地元のため」だの「地域の皆様とともに」みたいなことを言ったり標榜したりしてるわけです。こういう時にむしろ率先して何かやるべきでは、というのも思いました。

とりあえず宣伝してもらって、ほんとにタダです。ただしなにかひとこと、今のこの状況についてメッセージをお願いします。メッセージ+お店の基本情報+特にアピールしておきたいポイント、みたいなのを考えています。

どしどしご連絡ください(TEL.090-5976-3963/メール arikaina@gmail.com)。

私の方からも、お世話になった方やお店に声かけていこうと思っています。来月号は、いろんな方の声が掲載できる紙面にしたいです。



ようやく収束のきざしが見えてきた今日この頃ですが、今月はさまざまな支援とIRカジノについて大きくとり上げました。

営業や外出の自粛もなくなり学校も再開し、少しずつ日常をとり戻しつつある…とはいえ、ここまででも経済に与えたダメージは甚大です。

うちのような地元紙とかタウン紙がよくお世話になるのは、地元の食べ物屋さんや美容関係のお店です。要するに、今回のことで大打撃を受けているであろうようなところばかりです。

先月号のこのメルマガで「大して事態が好転しなければ、あと1か月くらいで限界になってくるところがかなり出てくると思います」と書きましたが、この感覚からしますと、ほんとにギリギリのところでなんとか止まったお店が多いのではないかと思います。

で、こちらは先月号の紙面でお伝えしたのですが、いろんな支援は出ているものの、(特に事業者向けは)ほとんどが借金です。

そもそも今出ている支援メニューは、多くは従来からある支援策で、その貸付の条件を緩めたり、借りられる金額の上限を上げたりしたものです。

平生であれば何らかの原因(自然災害など)で売上が下がった時、こういう貸付は役に立つと思います。とりあえず借金して商売を再開し、元のペースに戻ったら返済していけばいいわけです。

しかし今の状況はそうはいきません。とりあえず感染は落ち着いたとは言え、先が読めない状況が続いています。

いつふたたび感染が広がるか分かりませんし、感染が落ち着いていても、治療法が確立しないかぎりは距離をとる必要が出てきます。もとからキャパの少ないお店では、この点はかなりきついはずです。

つまり返済できるくらいのペースに戻るのかどうかが難しい、読みづらい状態になっていると言っていいと思います。こうなりますといくら無担保・無利子とは言え、借金するのをためらうところも出てくるはずです。

借金しても元のペースに戻らなければ、最悪借金が残るだけです。破産でもできればまだいいですが、それもできなければ悲惨なことになります。

現状ではもう、事業を「元のペースに戻す」とか「立て直す」とかいうよりも、「再構築する」ことが必要になってきていると思います。キャパが10席のお店であれば、それが5席になった場合にどうやって事業をしていくのか、ということです。

事業規模から仕入れやら人件費やらの必要経費、そういうもろもろのものを見直さないといけなくなります。業種によって幅があるでしょうが、お店を再開するというよりは、もう1回イチからオープンするくらいの変化が必要になってくるはずです。と言いますか、それぐらいしないと結局行き詰まるところが多いのではないでしょうか。

今月号では、そういう状況でも「使える」支援、という観点で選んでみたつもりです。要は貸付ではなくもらえる方。予算用語で言う「真水」っぽいところ。で、そうなりますと、使えそうなのはぐんと少なくなってしまうのですが…

とにかく「元に戻る」というのは難しい場合が多いと思います。いずれまた感染が広がる可能性も高いであろうことを考えれば、今少し落ち着いているこの時期に、これからどうするのかをしっかり考えておく必要があるかと思います。



で、この状況の中でIRカジノの事業者公募が行われたわけですが、案の定と言うべきかそりゃそうだろうと言うべきか、応募したのは2者だけでした。

紙面ではリードと書きましたが、今回調べてみた感想ということで言いますと、はっきりいって中国のサンシティ社でまず決まりではという気がしています。

クレアベスト社はまだ何もプランが出ていませんし、自身は投資会社ですから実務を行うパートナーが必要なはずですが、現時点ではまだパートナーもあきらかになっていません(AGBの記事では、パートナーはすでに決まっているようなことを匂わせていましたが)。

対してサンシティ社は去年からかなり具体的なプランを発表しており、かつプランの内容も、相当日本や和歌山のことを研究してきているなという印象を受けました。大金を投じるのですから当たり前といえば当たり前ですが、今の日本人の感覚的に受け入れやすい内容ではないかと思います。クレアベスト社の方はかなり内容のあるプランを打ち出していかないと、ひっくり返すのは難しいのではないでしょうか。

ただ1者ではなく2者だったことは、和歌山にとってはまだ僥倖だったのではないでしょうか。もし1者だけであれば(それはおそらくサンシティ社だったでしょうが)、いろいろ憶測を呼ぶ事態になりかねません。とりあえず2者になったことで、最低数とはいえ「競争」になっています。

サンシティ社は和歌山での投資額を4,000〜5,000億円くらいと取材に答えています(*1)。和歌山同様、IR誘致を目指している長崎では建設投資額を約3,200億〜5,500億くらいと見積っているそうなので(*2)、4,000〜5,000億というのは「御の字」と言える規模なのではないでしょうか。

大都市で名乗りを上げている大阪や横浜ですと、兆単位の規模になります(*3)(*4)。しかしこれもIR関連のニュースサイト等で指摘されているところですが、このコロナ禍では、兆単位の投資は逆に足かせになる可能性もあります。

なぜ和歌山がこの時点で公募を実施したのかについてはいろいろ考えられるところでしょうが、すでに具体的なプランを発表している企業が1つあり、かつ大規模投資ほど鈍る可能性があることを踏まえ、ひょっとしたら他をリードできる可能性を考えてあえて踏み切ったのでは、というのは、少し穿ち過ぎでしょうか。

まあもしそうだったのであれば、結果は一勝一敗というところではないかという気がします。

正直、私は和歌山がIRカジノの候補地に選ばれるのは難しいだろうなと思っていました。しかしここに来て、かなり現実味を帯びてきていると思います。

今回調べたことを踏まえますと、現時点では実質4か所の争いになっていると思います。横浜、大阪、和歌山、長崎です。

おそらく来年ですが、選ばれるのは3か所ですから、この中でどこか1つが落ちるという話です。この4か所の中では、地元の反対、特に財界からの反対がかなり強いらしい横浜は苦しいのではないでしょうか。公募のところでも言いましたが、このコロナ禍では、大都市であることがむしろ不利に働く可能性もあります。

大都市ということでは大阪もそうです。もし3か所まで選ばず2か所になるのであれば、私は意外に大阪が落選する可能性もあると思います。あくまで素人の予想ですが。

ただ決まったとしても、和歌山で開業したとして果たして集客できるのか。うちはマリーナからもそんなに遠くないところなのですが、今のサンシティ社の計画をみるかぎり、地元の人が遊びに行くというよりも、むしろ地元への影響は雇用や税収面になるのかなという気がしています(現状のマリーナもそうですが)。



最後に和歌山市のSMS、とうか暴言ですが、実際には紙面に載せるのがためらわれるような汚い内容のメッセージも多々ありました。

記事には書いてませんが、私は件の職員とは面識がなく、今回の取材がはじめてです。メッセージが送られてくるまで、メールと電話で何度かやりとりしただけの関係です。そういう相手に、これだけ誹謗中傷のメッセージを送ってきています。

個人的にはメッセージそのものもさることながら、この内容で「おとがめなし」と言うのがおかしいと思っています。

今SNSでの誹謗中傷について大きな話題になっていますが、どうもネットを介すると、何か気分が大きくなってしまうようなところがあるのでしょうか。

「全肉祭」の開催側と私との会話内容を知らなければできないようなメッセージが含まれていたことも、気になっています。



というわけで、今月はこれくらいにしておきます。本紙3月号で、生馬医院の小山さんは「7月までには、日本では一旦流行は止まるのではと考えています」と仰っていましたが、まさにその通りになりました。ただ小山さんは同時に、寒くなればまた流行するのではとも仰っていたのですが…

気温が関係あるのかどうかはまだよく分からないところみたいですが、たしかに今年は暑く、蒸してくるのも早かったなとは思います。最近言われ出しているヨーロッパ人とアジア人での違いというのも、そうなのかなという気もしています。

まあそれでも、まだまだ分からないことだらけです。ワクチンとか治療薬もできてはほしいですが、「来年には」とか、希望的観測は持たない方が正解かなという気がします。

熱いうちに打て、ではありませんが、とりあえず暑いうちはこのまま少し落ちついてくれることを願いつつ、それではまた来月〜
※次号は7/10(金)発行予定です。

(*1)カジノIRジャパン「Suncity『和歌山県に特化, 投資額4000~5000億円』@IRゲーミングEXPO大阪」 http://casino-ir-japan.com/?p=24318
(*2)長崎県「九州・長崎IR基本構想(案)」https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2019/09/1569830754.pdf
(*3)大阪府「令和元年(2019年)11月21日 知事記者会見内容」 http://www.pref.osaka.lg.jp/koho/kaiken2/20191121.html
(*4)横浜市「『IRの実現に向けて』について」
https://www.city.yokohama.lg.jp/
city-info/koho-kocho/press/
seisaku/2019/0822ir.files/
0002_20190822.pdf?fbclid=
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