Arikaina logo
Arikainaメールマガジン 2021/12号(2021/12/10発行)


Arikainaメールマガジン 2021/12号

皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com



▼IRカジノ、事業の遅れで"超過密日程"に 県民にほとんど説明ないまま、決議に突入か
https://arikaina.com/_article/202112/casino-1.html

▼海南市の中央防災公園 KADOKAWAが整備へ
https://arikaina.com/_article/202112/kadokawa-1.html

▼コロナワクチン 有田・海南でも3回目の接種がスタート
https://arikaina.com/_article/202112/vaccine-1.html

▼困っている家庭に届ける食料品を募集 フードバンク和歌山
https://arikaina.com/_article/202112/foodbank-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202112/kiji-index.html



メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。

コロナはすっかり落ちいて、県内の感染確認はずっとゼロ。これ書いてるの12/9ですが、ついに半年ぶりに入院患者数もゼロになりました。さすがにもう元通りに戻してもいいんじゃね?という気がしてきます…そう、あいつさえ出てこなければ(笑)

まあそこんとこは後でふれるとしまして、とりあえずこの1か月は平穏無事そのものでしたので、今月もコロナ以外のこと、IRカジノのことを大きくとり上げました。

くわしくは上のリンクから記事を読んでいただければと思うのですが、とにかく時間がなさ過ぎます。2月に県議会と和歌山市議会で議決するとして、あと2か月ほどしかありません。この時点でSPC(IR事業を行う特別目的会社)もまだ設立されておらず、お金をどこが出すかも決まっていません(ちなみにSPCは県の事業者募集要項によりますと、事業者に選ばれたら「速やかに」設立しなければならない、とされています)。

これから2月に間にあわせるにしても、とにかく急ピッチで進めていく必要があるはずです。そうなりますと県民、特にあのマリーナ周辺の住民に、説明したり意見を聞いてそれを反映させるといった時間など、とてもとれそうにありません。

マリーナシティのあの南北の橋を越えて少し進みますと、北側・南側、どちらも結構住宅地になってます。いざIRカジノが開業して付近で大渋滞でも起こって、「近くから家にたどり着くのに1時間かかった」みたいなことが起こったらどうするんでしょうか?

近くに駐車場もうけてそこから歩けるようにするとか、本来ならもう今の時期、とっくにそこら辺の話をしておかなければいけないはずです。橋渡ってすぐのあたりだけでなく、海南で言えば船尾のあたり、和歌山市なら布引から競技場のあたりまで、そういう生活に密着した影響が起こるんじゃないでしょうか。

まあそれでも強引にやれば進めていけるのかもしれませんが、あとあとトラブルになった時にどうすんのという点で、周辺の住民の方々にとっては、IRカジノに賛成か反対かとか理念的なことではなく、リアルに日常生活に影響する問題です。

想定されることについて十分説明し対策を講じておかないと、あとでトラブルになったとき住民は実際困りますし、もし裁判にでもなったら、事業者(およびいっしょになって進めてた県と和歌山市)はかなり不利になるでしょう。住民の方からしたらIRカジノに賛成か反対かとか理念的なことではなく、リアルに日常生活に影響する問題です。拙速に進めるのはさすがにマズいと思います。

そもそも今の時点で出資元が決まっていないというのも、金融機関からしても、あまり魅力的な案件と思われていないということなんじゃないでしょうか。だってホントに儲かるもんなら、むしろ先をこぞって金融機関が出資に手を挙げてそうなもんです。

ちなみに和歌山と同様にIRカジノの誘致を進めている長崎でも、お金があつまっていないとして問題になっているそうです。まあつまるところ、コロナ禍という非常事態の中でこういう大きな投資案件、それも海外との往来がなければ成り立たないようなビジネスをやろうということ自体、いろいろ無理があるということなのかもしれません。

今月は突然和歌山から撤退したあのサンシティ社のことも記事にしました。もし撤退していなければサンシティ社が事業者に選ばれていたと思いますが、選ばれていたとしても、結果的には事業を継続することはできていなかったと思われます。少しうがった見方をすれば、こうなるかもしれないことが分かっていて撤退されたのかもしれません(そういう噂も出ていましたが)。

結局和歌山のIRカジノには、申請直前になっても計画の全体像を描けていない事業者と、のちに逮捕された事業者しか立候補していなかったわけです。コロナ禍という大きなマイナス要因はあったにせよ、IRカジノの業界(ゲーミング業界とか呼ばれるそうですが)的には、あまり魅力的な立地・条件とは思われてなかったんじゃないでしょうか。

私は正直、ギャンブルだからどうしてもダメとかそういう風には思わないのですが、さすがに今回は一旦あきらめた方がいいと思います。残された時間で十分な説明とかできるとも思えませんし、どんなもんか説明もないのに、地元との合意形成も何もあったもんではありません。どうしても誘致するということであれば、仕切り直して次回の選考(7年後といわれてるらしいですが)を目指した方がいいと思います。

あと心配なのは結局お金が集まらなかったときに、県が出資するということになりはしないかということです。たとえ一部だったとしても、クレアベスト社とそこまで一蓮托生になっていいのかという気もしますし、何より公金をそこへ突っこむということになりますと、失敗した場合、県民が尻ぬぐいすることになります。



で、IRカジノにも大きな影響を与えているにちがいないコロナさんですが、オミクロン株は感染力がかなり強いのは間違いないらしく(なので警戒されてるわけですが)、毒性は低いのでは、みたく言われています。

そこで考えられるのはイギリスみたいに1日に何万人とか感染者が出ても、重症化率が低ければあまり制限をかけずに暮らすというものです。が、私は何となくですが、日本ではそういう政策がとられる見込みは低いんじゃないかと思います。

日本の場合、「制限しなくていいですよ」となっても自主的に制限する人の割合がかなり高くなるんじゃないかという気がしますし、重症化率が低くても、感染者がどんどん増えればベッドが埋まり、医療体制を圧迫することになります。和歌山のように全員入院体制をとっていれば、なおさらそうなるはずです。

とにかく感染者が増えれば、増やさないような政策をとることになるんじゃないでしょうか。理論的には感染が広がれば広がるほど、さらなる変異株が登場する可能性が増していくことにもなるはずです。結局また「おうちにいましょう」生活に逆戻りすることになるんじゃないでしょうか。



というわけで、今月はこれくらいにしておきます。南アの大統領さんも仰ってましたが、とにかく先進国だけでなく世界全体でワクチン接種率を上げてくってのをやっていかないと、いつまで経っても根本的なリスク軽減にはなっていかないと思います。

理屈ではそれは前から分かりきっていたことだと思うのですが、実際、こういうことが起こりました。今までも人類の希望的観測をさんざん裏切ってきたコロナさんですが、今回の変異種は、人類もまだまだ謙虚な姿勢が必要ということを、あらためて思い知らせているような気がします。

あと最後にIRカジノのことについてちょっと戻りますが、私はサンシティ社が発表していた計画は、ほんとに日本や和歌山のことをよく研究しているなと感じてました。「港」をテーマにするとかああいう発想は、歴史をよく知らなければ出てこないものだと思います。

トップの逮捕という形にはなりましたが、少なくとも和歌山で事業をやることそれ自体については、真剣にとり組んでおられたと思います(逮捕についても、いろいろ憶測も飛んでるようですが)。

あれに比べると先日の特別委員会でのクレアベスト社の説明は、サステナブルだのカーボンニュートラルだのボーダーレスだの、最近はやりのキーワードを並べて飾り立ててる感じで、付け焼刃な印象は拭えませんでした。その意味でも今回は(以下略)

コロナのこともそうですが、ことが大きければ大きいほど、「やっぱり」「結局は」みたいな、根本的な考え方というか、そういうものが重要になるんじゃないでしょうか。普通の日常がまた先に遠のくとしても、今回は見送りにして仕切り直すにしても、結局はその方がいいのであれば、進んでそうするべきかなという気がします。それではまた来月〜、よいお年を。

※次号は1月10日(月)発行です。



有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
http://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10

参考=
和歌山県「和歌山県特定複合観光施設設置運営事業 募集要項」
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020100/ir/d00203738_d/fil/boshuyoukou.pdf
デイリー新潮「『長崎カジノ』は“崩壊寸前”…『出資金3500億円が集まらない』県の担当者も認めた“危機”」
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/12071125/?all=1&page=1
BBCニュース「イギリスの1日の新規感染者3万人超す 1月以来最多」
https://www.bbc.com/japanese/57759088
Reuters「コロナワクチン、先進国は過剰な備蓄やめるべき=南ア大統領」
https://www.reuters.com/article/davos-meeting-ramaphosa-idJPKBN29V10K

←このページのコード
[1]このページの一番上へ
[3]前の月のメルマガ
[4]メールマガジンのバックナンバー一覧にもどる