最後までガンバった3年生に、サクラサク

海南市高 卒業式&閉校式[1]



 3月1日(日)、海南市日方の海南市立海南市高等学校(以下海南市高)にて、最後の卒業式と閉校式が行われます。海南市校は県内でも数少ない家政科の女子校で、昭和30年に開校。以来数多くの卒業生を輩出して来ましたが、生徒の減少等から下津女子高校との再編整備により閉校となることが決まり、今年卒業する3年生を最後に生徒の募集も停止されていました。

人少なても元気イッパイ!

 「こういうの、いっぱい作っっとったんですワ」生徒の出払った校舎。取材に訪れた記者を案内して下さった米丘健校長が指差したのは、壁一面に貼られた生徒たちの写真のコラージュ。文化講習会の茶道、生徒会のリーダー研修、体育の授業で取り組み、地元のまつりで披露した南中ソーラン…今年卒業する、最後の海南市校生は41名。この一年間は3年生だけだった彼女たちの、元気いっぱいの学生生活が壁一面に広がっています。

「後輩が入って来んで、毎年生徒が少ななるでしょ。できるだけさみしならんよに、言うてね」米丘校長によると、現在の校舎は昭和27〜28年頃に建てられたもの。閉校により、この歴史ある校舎も今年の夏までには解体されることが決まっています。廊下や壁などには建築当時のまま残っている部分も多く、惜しむ声も多いとか。学校では業者に依頼して製作した校舎の100分の1スケールの模型も展示しており、閉校後は海南下津高校で展示されることになっています。校内では他にも古い学校の写真や教科書、クラブ活動で獲得した賞状などが展示されており、かつての学校生活を忍ぶことができるようになっています。

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有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2009/2-3号

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