手作り行灯で照らす光のお祭り |
「日限(ひぎり)地蔵」でおなじみの海南市鳥居の浄土寺で、寺中をロウソクでいっぱいにする「万灯会(まんとうえ)」が行われます。これは昨年から始まり、春にも行われていたもの。住職の 豊光さん手作りによる数々の行灯が、寺の中を幻想的に照らし出します。ひと口1000円で、地蔵堂での祈願灯明も受付中。
名住職の計画ふたたび
お寺を地元のよりどころに
「當山一大発展ノ事業計畫ハ第一次ヲ山地開鑿石垣築造トシ第ニ次ヲ…(寺の一大発展のための事業計画は、第一次を山を切り開いて石垣を築くこと、第二次は…)」浄土寺には、三代前の第41代住職・小泉浄恵(じょうえ)が残した寺の発展計画が今も残されています。浄恵はその計画を元に、温山荘を作った新田長次郎ら当時の実力者から浄財を集め、今も残る立派な石垣や大書院を建造。しかし、生前に計画の全てを実現することはできませんでした。