とうとう子供が…
国の重要文化財
「粟生の堂徒式」の開催がピンチ


有田川町(旧清水町)の粟生(あお)地区で、毎年開催されている堂徒式。室町時代から続くとされ、地区の子供の村入りの儀式と伝えられています。しかし今年は対象となる子供が見つからず(2月2日時点)、開催が危ぶまれています。

 粟生地区は有田川町の山間部に位置する、戸数200ほどの集落。堂徒式は毎年旧暦の1月8日(今年は2月21日)に行われている儀式で、地区の人が集まる講(おも講)の後、数え年で3才になる子供が地区のお寺に集ります。子供たちは住職から水を受け、親と地区の人たちが無言で三三九度を交わします。古くからの村入りの形態をよく残しているとされ、5年前には国の重要無形民俗文化財に指定されました。

式を行っている「粟生のおも講と堂徒式保存会」によると、かつては地区の3才になる子供だけで式を行っていましたが、少子化により、10年位前からは地区から転居した人の子供も対象にして式を続けてきました。しかし今年は取材時点(2月2日)でも子供が見つからず、開催が危ぶまれる事態になっています。

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2010/2号
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