和歌山県では環境省が実施する実証事業に参加し、洋上風力に適した海域を県が設定する「ゾーニング事業」に着手しました。 今後、県内の広い範囲で調査を進めて行くとしています。
これは環境省が昨年全国から公募したもので、和歌山県は11月に選定されました。 全国では、和歌山県を含め7つの地域が選ばれています。 選ばれた地域ではそれぞれ風力発電の導入見通し量も示されており、和歌山県は導入見通し1140MW(メガワット)と、7つの地域の中でも大規模な導入が見込まれています。 県の担当部署では「対岸の徳島県阿南市も(実証事業の地域に)選ばれており、紀伊水道は風況が良いとされているのではないか」と話しています。 今回選ばれた地域では地元の関係機関などとの調整を行い「どの地域なら風力発電を設置できるか」を検討していくことになります。 ゾーニングにあたって環境省が発表しているマニュアル(*2)では、漁業関係者や海運事業者との意見調整を行い、合意を形成していくとしています。 「ゾーニングのための協議会を立ち上げ、そこに関係者の方も入っていただく形になるかと思います(環境省環境影響評価課)」 マニュアルによると、協議会の開催は年2〜3回ほど。環境省によると、今回の実証事業は2年の計画となっています。 (*1)資源エネルギー庁「日本でも、海の上の風力発電を拡大するために」 http://www.enecho.meti.go.jp/ about/special/johoteikyo/ yojohuryokuhatuden.html (*2)「『風力発電に係る地方公共団体によるゾーニングマニュアル』の公表について」 https://www.env.go.jp/ press/105276.html 前の記事 [3]森林経営管理法スタート
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