外来生物ですが国内の広範囲に定着し、土手や堤防を決壊させたり、農作物をかじったりする被害が報告されています。 県内ではまだほとんど確認されていないものの、海南市にある県立自然博物館では調査・対策のため情報提供を呼びかけています。
ヌートリアは南米原産で、戦前に毛皮目的で国内に導入され養殖されていたものが後に野性化。 主に中国地方を中心に生息域を広げています。 泳ぐのが得意で水辺を好み、土手などに大きな巣穴を掘って生活します。 この巣穴によって土手や堤防が決壊する被害が報告されているほか、農作物が食べられる被害も報告されています。 県内では'09年に和歌山市内で確認されているものの、県立自然博物館によると「県内では、まだほとんど情報はありません」とのこと。 しかし大阪や京都では、かなり個体数が増えているとのことです。 和歌山は河川が多いこともあり、同博物館では「1回入ってくると、やっかいなことになるのではないか」と話しています。 なお鳥獣保護法により捕獲には許可が必要なため、同博物館では「見かけても捕獲はせず、博物館に連絡してほしい。 死体の場合はこちらで引き取りに向かいます」と話しています。 情報提供=県立自然博物館 TEL.073・483・1777 メール=postmaster@ shizenhaku.wakayama-c.ed.jp 参考=「和歌山県の外来種リスト」'19年・和歌山県 「アライグマ、ハクビシン、ヌートリアの生息分布調査の結果について」'18年・環境省 「大阪府の外来生物」大阪府立環境農林水産総合研究所ホームページ 「ヌートリア被害対策マニュアル」'10年・岡山県 前の記事 [3]県、ギャンブル医療機関を選定
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