しかし表示は「◯」か「×」だけ。 数値はまったく表示されないため、実際の状況がどの程度なのかは分からなくなっています。 (※記事の内容は9月5日現在のものです) 県が定めている自粛要請基準は 「新規陽性者数が5人以上で複数日出現」 「肺炎患者陽性率が7日間移動平均で5%以上」 「新規感染陽性率が7日間移動平均で5%以上」 「病床使用率が50%以上」の4つ。 このうち新規陽性者数は毎日数字が発表されており、さらに検査数も毎日発表されているので、「新規感染陽性率(新規感染者数/検査数」も数字を出すことができます。 しかし残る2つ、「肺炎患者陽性率が7日間移動平均で5%以上(肺炎で陽性が出た数/肺炎患者数)」と「病床使用率が50%以上(使用中の病床/全病床)」は数値が発表されていないため、◯か×でしか分からない状態です。
他県では病院名まで公開しているところも 県が公表していない基準のうち病床数に関しては、他県ではくわしく発表しているところもあります。 埼玉県では感染者を受入可能な病床数と重症者を受入可能な病床数、それぞれの病床使用率も一定期間ごとに公表。 岡山県では確保している病床数のほか、療養に使用できる宿泊施設の室数も公開。 また山口県では病床のある病院名も公開し、さらに各病院に何病床あるかまで公開しています。 多くの都道府県では、段階別の警戒基準を設定 また和歌山県では設定していませなんが、多くの都道府県では新規陽性者数や病床使用率をもとに、「レベル」や「アラート」といった何段階かの警戒基準をもうけています。 本紙調べでは9月初旬現在、30都道府県が段階別の基準を設定。 和歌山県の隣の徳島県では「とくしまアラート」として、ステージI〜IVまでの4段階をもうけ、 ステージIでは基本的な感染予防の徹底、ステージIIIで休業要請を開始するなど、各ステージで何を要請していくかをこまかく設定。基準となる指標の状況も数字で発表しています。 新型コロナウイルスの感染が長引くにともない、私たちの生活に大きな影響を与えることになる行政からのさまざまな要請。 しかし和歌山県ではその判断となる基準も、半分は◯か×でしか知ることができない状態になっています。 前の記事 [3]有田の医療 知事に意見書
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