Arikaina 2022/2 4月には全員分ワクチン入荷か
ガンガン前倒しできる?

コロナワクチン、3回目接種が本格化
4月にはほぼ全員分のワクチン入荷か

 昨年5月、本格的に高齢者向けの接種がはじまったコロナワクチン。今年に入ってから感染が拡大する中、2月からは3回目の接種が本格的にスタートします。ワクチンも潤沢に入荷するとみられ、有田・海南地方の各市・町でも、2回目の接種から6か月後に"前倒し"する動きが進んでいます。
※記事の内容は2月7日現在のものです。

必要なワクチンは、早期に入荷する見込み

 3回目接種は当初は2回目の接種終了から8か月後としていましたが、厚労省では「ワクチンに余裕があれば」6か月後まで前倒しできるとしています。県の「新型コロナウイルスワクチン接種対策推進チーム」によると、県内には4月4日の週の配分で、2回接種した人の約96%にあたる量のワクチンが入荷予定とのこと。4月以降は、十分ワクチンに「余裕」ができることになります。有田・海南地方でも、7か月後・6か月後と、接種の前倒しの動きが広がっています。

参考=厚生労働省「新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)についてのお知らせ」(www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_booster.html)

ファイザーを希望する人が多いものの…さまざまな工夫も

 1・2回目ではほぼファイザーのワクチンのみが使われましたが、3回目ではモデルナのワクチンも使えるように。前述の同チームによると、県内ではファイザーとモデルナのワクチンがほぼ半分ずつ入荷する見込みとのことです。

ただ市・町の担当者からは「ファイザーの方が予約が埋まっている、という声は聞いています(海南市)」「ファイザーを希望する人が多いです(有田川町役場健康推進課)」と、1・2回目で使われたファイザーを希望する人が多いという声も聞かれました。

 これに対し、対策する自治体も。紀美野町では集団接種はモデルナ・個別接種はファイザーと使い分け。有田川町では医療機関によってこの週はファイザー、この週はモデルナといった具合に交替していくようにしているそうです。広川町では、月ごとにファイザーの月・モデルナの月をもうけるとしています。

3月からは5〜11歳の接種が開始か
広域接種の動き広がる

 3月からは5〜11歳の子どもを対象としたワクチン接種もはじまるとみられており、各市・町では準備が進められています。
 前述の同チームによると、5〜11歳向けの接種ではファイザーのワクチンを使用。ワクチン1本(1バイアル)で子ども10人分となっており、接種を希望する子が10人そろってからの接種になる見込みです。小児科での接種を予定しているところが多く、海南海草(紀美野町・海南市)や有田郡の3町(湯浅町・広川町・有田川町)では、広域で接種会場をもうけるとしています。

紀美野町

 紀美野町は有田・海南では唯一、3回目も集団接種を実施。2月12日から総合福祉センターで開始するとのことです。集団接種では、あらかじめ接種日を設定した上で接種券を発送しています。「接種日の変更がある場合のみ、連絡していただくようにしています(町保健福祉課)」

 ワクチンは集団接種ではモデルナ、医療機関での個別接種ではファイザーを使用という使い分けを実施。接種券は2回目接種から7か月後で発送していますが、できれば6か月後にしていきたいとのことです。
 5〜11歳の子ども向け接種については海南市と広域で接種会場をもうけ、紀美野町内の子も海南市内で接種することになる予定としています。

問い合わせ=同課
TEL.073・489・9960

海南市

 基本的に1・2回目で接種会場となった医療機関で3回目の接種も実施。2回目の接種から6か月後で接種できるペースになるように、順次接種券を発送していくとのことです。多くの医療機関ではファイザーとモデルナ、両方のワクチンをあつかう予定とのことですが、一部の医療機関ではファイザーのみというところもあるとのこと。

 5〜11歳の子向け接種は紀美野町と広域で実施し、「2月の終わりごろか、3月には接種券を発送したい(市ワクチン接種班)」としています。

問い合わせ=同班
TEL.073・483・8441

有田市

 「ワクチンの入荷状況をみて、6か月後から接種できるよう順次進めていきたい(市新型コロナウイルスワクチン接種推進室)」有田市では1・2回目の接種では有田市立病院で多くの方が接種しましたが、同病院は感染症指定医療機関になっており、感染拡大で接種できる数が少なくなっているとのこと。前は市立病院で打った方も、3回目はほかの医療機関で予約している方が多いそうです。

5〜11歳の接種については、3月から市内の子どもクリニックで開始する予定。4月からは、市立病院でも実施したいとしています。

問い合わせ=同室
TEL.0737・82・5360

湯浅町

 基本的に1・2回目と同じ会場で接種可。6か月後から接種できるよう、順次接種券を発送しているとのことです。

ワクチンは、ファイザーとモデルナがほぼ半数ずつ入荷予定。ほかの市や町ではファイザーを希望する声が多く聞かれたものの、「モデルナでも予約はとってくださっている(町健康推進課)」とのこと。5〜11歳の接種については、広川町・有田川町と広域で実施予定。

問い合わせ=町ワクチン相談窓口
TEL.0737・22・3830

広川町

 1・2回目はほぼ集団接種だったものの、3回目はすべて個別接種に。2回目の接種から7か月後ぐらいで接種券を発送しており、「医療機関の受け入れ数と調整しながら(町保健福祉班)」6か月後への前倒しを検討していくとのこと。

予約ではファイザーを希望する人が多いものの、月ごとにファイザー・モデルナを使い分け、どちらか希望する方を接種したい場合は待っていただくようにしているとのことです。

 5〜11歳の接種については、年齢の高い子の分から順に接種券を発送。湯浅町・有田川町と共同で、3月から有田川町内の小児科2か所で接種を開始する予定としています。

問い合わせ=同班
TEL.0737・23・7724

有田川町

 3月6日までの予約が、すでに80%以上埋まっている状態。5〜11歳の接種を担当する小児科2か所以外は、1・2回目と同じ医療機関が3回目接種も実施するとのことです。

有田川町でも予約ではファイザーを希望する方が多いものの、医療機関では一週間ごとにファイザーの週・モデルナの週などと使い分けするようにしているとのこと。有田川町では、今のところファイザーよりモデルナのワクチンの方がやや入荷量が多くなっているそうです。

接種券は今のところ2回目の接種から7か月後くらいで発送しているものの、「できるだけ早く送りたい、と思っています(町健康推進課)」とのことです。
 5〜11歳の子の接種は町内2か所の医療機関で、湯浅町・広川町と広域で実施することになっています。

問い合わせ=同課
TEL.0737・22・4503

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