教職員によるストライキなどで揺れている、日高川町の和歌山南陵高校。同校では、休校になった有田川町の白馬中学校を通信制過程で利用する計画を立てていましたが、「理事長さんなどとも連絡がとれない(有田川町財務課)」状態に。計画は、このまま頓挫することになりそうです。 有田川町は'20年3月の町議会で、白馬中学校を和歌山南陵高校に無償で貸与することを決定。期間は10年が予定されており、和歌山南陵高校は通信制の生徒が一定期間通学する「スクーリング」で白馬中学校を利用するとしていました。 ところが、当初は同年4月からの開始が予定されていた同校への貸与は実施されず、有田川町の財務課によると、結局、同校は一度も白馬中学校を利用していないとのことです。 同課によると和歌山南陵高校との間で何度か話しあいはあったものの、具体的な進展はなかったとのこと。しかし正式な手続きは無いものの、学校の代理の人から「(白馬中学校を利用する)手続きはもう行わない」といった案内があったとのことで、計画はこのまま頓挫することになりそうです。 同課では「本来は(正式な中止の)手続きをしていただきたいが、理事長さんと連絡をとるのも難しくなっており、そうしたことができていない状態です」と話しています。 白馬中学校は'18年に休校。有田川のほとり、旧清水町の緑ゆたかな山間部に位置しています。町財務課によると白馬中学校の体育館について、ほかの学校から「クラブ活動などで利用したい」といった声がかかっているとのこと。和歌山南陵高校の計画は正式には中止になっていないものの、同課では「ほかから利活用の話があれば、そちらを進めていくことになるのでは」と話しています。
参考=有田川町議会広報「かわら版」57号('20年5月)
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