広川町が生んだ、銅版画の世界的巨匠

生誕100年記念 浜口陽三展[2]

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メゾチントは、最初に銅版全体をざらざらに傷つけてから金属のヘラで調整して画を描く技法。古くからある技法でしたが、20世紀に入る頃には全く使われなくなっていました。浜口はこのメゾチントを使って独特の細かい階調表現をものにし、さらにひとつの作品に複数の版を用い、現在の印刷技術と同様の分版によるカラー表現を実現していました。浜口らの活躍によりメゾチントは見直され、現在では美術学校でも教えられるようになっています。


青いガラス
(昭和32年、カラーメゾチント)

さくらんぼやてんとう虫を好んでモチーフとし、大胆な構図の傑作を数多く残した浜口。今回の展覧会では県立近代美術館が長年収集して来た代表作のほか、貴重な初期の油絵も展示します。

観覧料
一般500円、大学生300円
高校生以下と65歳以上の方は無料
開館時間=9時半〜17時
月曜休館
※8月の2・15・23日には専門家による講演会もあります。いずれも14時〜16時。
※子供さん向けに、実際に銅版画を作ってみるワークショップも開催。日時は8月8日(土)13時〜と8月9日(日)10時〜の2回。対象は小5〜高3で、家族での参加も可。要事前申込。
問い合わせ
県立近代美術館(和歌山城となり)
Yahoo!地図で見る
tel.073・436・8690

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