Arikaina 2015/6 海南市が塗料かす引取中止へ[3]
組合では現在のところ、産廃業者の紹介や、組合員の塗料かすをまとめて引き取ってもらうことで価格的なスケールメリットを図る、といった対策をしていきたいとしています。

「本来は、自分たちで処理しなければならないものです(田村さん)」ただし自前の処理施設を作ることについては、費用や維持コストの面から「とても無理(田村さん)」としています。

 「もちろん、漆器は重要な地場産業です。塗料かす処理に関して直接的な支援はできなくなりますが、何らかの支援をしたいとは考えています(同産業振興課)」

室町時代から続くとされる黒江の漆器作り。明治に入ると紀州藩の保護を失ったものの、独自の流通網を開拓するなどして復活。昭和に入ってもシルク塗など新しい技法が登場し、さまざまな工夫で時代に対応して来ました。

今回直面した新たなコストアップという難題も、自ら”塗り替える“ことができるでしょうか。

参考=紀州漆器伝統産業会館ホームページ内「紀州漆器の歴史」
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Arikaina
2015/6号
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