デゴイチの復旧を手掛けるのは、鉄道輸送などの業務を行う大阪のアチハ株式会社(以下アチハ社)。 同社の資料によると、この車両は昭和18年に浜松の工場で製造されたもの。昭和48年まで運行した後、個人所有となっていました。 「SLは貴重な文化遺産。後世に引き継いでいきたい」として"蒸気機関車復活プロジェクト"を計画するアチハ社が、今年この車両を取得。 再び人を乗せて走れるよう整備されることになり、公園内にミニレールを持つ有田川鉄道公園に搬入されました。 空気で動く方式に改造 夏休み、実に44年ぶりに勇姿が復活! デゴイチは有田川町に運び込まれると、『乗車体験を夏休みに始める』のを目標に修復を開始。 単に動くようにするだけでなく、もともとは石炭で動くデゴイチを、より安全に動かせる圧縮空気で動く方式に改造。 6月には試験走行も行われ、当初の目標通り夏休みの始まる7月下旬から、公園内でお客さんを乗せての乗車体験が行われることになりました。 「今のところ7月22日(土)から乗車体験を行う予定です。初日は有田川町内の方限定にすることも考えています(アチハ社)」 鉄道車両の中でも特に人気が高く、「搬入後、問い合わせも多い(有田川町商工観光課)」と言うデゴイチ。 実に43年ぶりとなる復活は、子どもたちをはじめ地元の人はもちろん、全国の鉄道ファンの熱い注目を集めることになりそうです。 (1) (2)
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