県によると5月中旬からはワクチンの供給量も上がり、接種もいよいよ本格化する見通しです。 ※記事の内容は5月5日時点でのものです。
5月5日現在、有田・海南で予約を受け付けていないのは海南市のみ(5月10日から)。 予約を開始した市・町では、「1日半で9割埋まりました(紀美野町)」「受付期間を1週間とっていたが、3日目ぐらいで埋まりました(広川町)」など、どこでも受付を開始すると予約が殺到。 現在国内で接種されているワクチンは2回接種が必要になりますが、集団接種では、どこでも2回分セットで予約されるようになっています。間隔は、2回目は1回目の接種から3週間後となっています。 個別接種のみの海南市 ムダが出やすい?ため協力者を募集 現在国内で接種されているファイザー社製のワクチンは、1本を6時間以内に使い切る必要があります。そのため、時間内に使い切れなかった場合は残りを廃棄することになってしまいます。 こうした事態をできるだけ防ごうと、海南市では使い切れなかった場合に『2時間以内に接種会場にかけつけ、接種できる方』を5月1日から募集。 ただ海南市では個別接種しか実施しておらず、市では「個別接種では集団接種より(廃棄が)出やすいからか?」との本紙の質問に、「そういうことです(市健康課)」と答えていました。 有田・海南地方では、海南市以外の市・町は集団接種・個別接種の両方を実施、もしくは予定しています。海南市では今のところ、集団接種を行う予定はないとのことです。 次回の集団接種は6〜7月ごろか 5月以降、ワクチン供給も本格化へ 集団接種を行っている自治体では、次回の接種についてはまだ決まっていないものの、おおむね6月〜7月に予約を開始予定。 高齢者へのワクチン接種について、菅総理は4月23日の記者会見で「7月末までには終えたい」と発言しています。 しかし5月はじめに本紙が各市・町に取材した中では「7月を目指したい」といった声もあった一方、「ワクチンが来ても、体制が整わないとなかなか難しいのでは」という声もありました。 県医務課によると、ワクチンの配送は4月中旬には県全体で週に10箱ほどでしたが、4月末〜5月はじめの週には65箱と増加。 さらに次の週には125箱と一気に増え、「おおまかに言いますと、6月末ぐらいまではこれぐらい(週に125箱程度)のペースで来るのでは、とみています(同課)」とのこと。これから6月にかけ、供給量はかなり増えることになりそうです。 ワクチンは1箱で1170回(6回注射器)接種することができます。 県内の医療従事者への接種 ようやく半分 一方、高齢者向けに先行してはじまっていた医療従事者向けのワクチン接種。 県医務課によると、5月はじめ時点で県内の医療従事者へのワクチン接種率は約50%(回数ベース)。医療従事者へ接種するワクチンは、6月にはそろう見込みとしています。 また医療従事者向けの接種も、個別接種だけでなく、エリアによっては集団接種も行うとのことです。 ワクチン接種後、48時間は献血不可に 日本赤十字社は4月28日、ワクチンを接種した人からの献血について「接種後48時間は献血不可」と発表しました。ワクチン接種後の献血については国が基準を示さず、どうなるか未定のままになっていました。 コロナ禍がはじまって以降、献血は慢性的に不足気味の状態が続いています。
参考=首相官邸ホームページ「令和3年4月23日 新型コロナウイルス感染症に関する菅内閣総理大臣記者会見」(www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2021/0423kaiken.html)
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