Arikaina 2021/6 コロナワクチン、次の段階へ
結構早く終わる、かも?
コロナワクチン 有田・海南でも、まもなく次の段階へ

 4月〜5月から、65歳以上への接種がはじまったコロナワクチン。有田・海南の各市・町でも、まもなく次の段階、基礎疾患をお持ちの方・高齢者施設に従事する方への接種が順次はじまる見込みです。

多くのところでは高齢者への接種が終了するのを待たず、並行して次の段階へと進むことになりそうです。

※記事の内容は6月3日時点でのものです。

有田・海南地方 コロナワクチン接種の状況

接種人数
接種状況
次の段階への移行時期

紀美野町

1回目接種率 約23%
2回目接種率 約19%
コロナワクチン対策室
TEL.0120・65・5670
65歳以上人口 約4,000人
集団接種900人+個別接種で接種した人数が1回目終了。2回目まで終了している人は768人。
5月下旬から個別接種を開始。6/26から第2弾の集団接種を総合福祉センターで実施。3回目の集団接種は8月あたりを予定。7月末までに高齢者の希望者全員の接種を完了見込み。
早急に調整中。

海南市

1回目接種率 約44%
2回目接種率 約3%
新型コロナワクチンコールセンター
TEL.0120・257・567
65歳以上人口 約18,000人
1回目終了が8,000人。2回目終了が600人。
個別接種のみ。市内33か所で実施。集団接種は未定。
高齢者の終了を待たず次の段階に移行。64歳以下の方も「8月からということはないのではと考えている(健康課)」

有田市

1回目接種率 約14%
2回目接種率 約3%
新型コロナウイルスワクチン接種推進室
TEL.0737・82・5360
65歳以上人口 約9,500人
集団接種で1回目終了が1,000人。高齢者施設向けの接種で、2回目終了が300人。
6/26から第2弾の集団接種を開始。個別接種は6月から、市内20か所で開始。
高齢者は7月末の終了を目指しているが、7月末を待たず、次の段階も開始。

湯浅町

1回目接種率 約22%
2回目接種率 約2%
ワクチン相談窓口
TEL.0737・22・3830
65歳以上人口 約4,200人
個別接種で1回目終了が421人。集団接種で2回目終了が488人。
6/19から第2弾の集団接種を開始。5/24から町内8か所で個別接種を開始。
早くて8月ぐらいから次の段階に入る。

広川町

1回目接種率 約21%
2回目接種率 約21%
コールセンター
TEL.0737・65・0567
65歳以上人口 約2,300人
487人が2回目終了。
5/24から町内2か所で個別接種を開始。6/19から第2弾の集団接種を開始。
高齢者は7月末終了で進めている。次の段階は8月ぐらいを予定している。

有田川町

1回目接種率 約18%
2回目接種率 約6%
健康推進課
TEL.0737・52・2111(代)
65歳以上人口 約8,400人
2回接種が485人、1回接種が約1,000人。
5/24から個別接種と集団接種を並行して実施。個別接種は町内16か所。
高齢者は7月末完了を目標にしている。次の段階は高齢者が終わり次第。8月からははじめたい。


医療従事者への接種はほぼ終了
ワクチン入荷もハイペース


 県医務課によると、高齢者に先立ってはじまっていた医療従事者への接種はほぼ終了。高齢者用のワクチンも、6月7日〜と14日〜の週に合計で501箱(約59万回分)、6月21日〜の週に227箱(約27万回分)と入荷する予定。

県内には、5月までにすでに約41万回分が入荷しています。県内の65歳以上人口は約31万人で、6月中には、2回接種に必要な約62万回分を大幅に超える量が入荷する見込みです。

 このペースで入荷が続けば、県民全員分(約95万人、2回接種で約190万回)が入荷するのもそう遠くないことになりますが、県では7月以降の入荷については「国からの今後の配分がまったく分からない(県新型コロナウイルスワクチン接種対策推進チーム)」と話しています。

高齢者の終了を待たず次の段階へ
県民全体に接種も案外近い?


 一方接種の方も、有田・海南でも6月までにはすべての市・町で個別接種がスタート。国では、高齢者の次は「基礎疾患を持つ方」「高齢者施設などで従事する方」を優先するとしていますが、

「高齢者が終了しなくても次の段階に移行する(海南市)」
「(高齢者の接種終了目標である)7月末を待たずに、何らかの方法で予約をはじめたい(有田市)」
「65歳以上が終了するのを待たず、高齢者施設の接種に入る(広川町)」

など、高齢者の接種と並行して次の段階を進める姿勢を見せている自治体もあります。県の推進チームによると、いつから次の段階に移行するかは各自治体の判断になるとのことです。

 国のまとめによると、6月3日時点で、県内ですでに高齢者向けに約9万5千回を接種。接種がはじまってから約1か月(30日)での数字とみれば、1日あたりおよそ3千2百回になります。

県内の65歳以上の高齢者は約31万人で、県民全体(約95万人)のおよそ1/3。高齢者への接種が国の目標通り夏ごろに終了するのであれば、(ワクチンの入荷が順調に進めば)県民全体が接種するのも、そう遠いことではなくなるのかもしれません。

基礎疾患、何が該当する?

 基礎疾患に関しては、各市・町で何らかの申告する仕組みがもうけられる見込みです。「届出状を提出していただいて、受付後に接種券を送る形で進めると考えています(海南市)」

 厚労省がホームページで公開している「接種順位の考え方」によると、対象となる基礎疾患の範囲は表1のようになっています。

表1

厚労省「接種順位の考え方」による基礎疾患の範囲

www.mhlw.go.jp/content/10900000/000756894.pdf

(1) 以下の病気で通院・入院している方

  • 慢性の呼吸器の病気
  • 慢性の心臓病(高血圧を含む)
  • 慢性の腎臓病慢性の肝臓病(肝硬変など)
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 染色体異常
  • インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病またはほかの病気を併発している糖尿病
  • 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血をのぞく)
  • 免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍をふくむ)
  • ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
  • 免疫の異常にともなう神経疾患や神経筋疾患
  • 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害など)
  • 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
  • 重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している、または自立支援医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している場合)

  • (2) 基準(BMI30以上)を満たす肥満の方

    BMI30を超える体重の目安(身長/体重)
    175cm/92kg
    170cm/87kg
    165cm/82kg
    160cm/77kg
    155cm/72kg

    参考=厚生労働省「新型コロナワクチンの接種についてのお知らせ」(www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html)
    首相官邸ホームページ「新型コロナワクチンについて」(www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html)
    厚生労働省e-ヘルスネット「BMI」(www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-002.html)
    和歌山県「新型コロナワクチンの配分について」(www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040001/d00207154.html)
    紀美野町「新型コロナウイルスワクチン接種について」(www.town.kimino.wakayama.jp/covid19/2209.html)
    海南市「ワクチン接種について」(www.city.kainan.lg.jp/corona_virus/vaccination/2890.html)
    有田市「新型コロナワクチン接種のお知らせ」(www.city.arida.lg.jp/kurashi/kenkoiryo/1003314.html)
    湯浅町「新型コロナウイルスワクチン接種について」(www.town.yuasa.wakayama.jp/publics/index/283/)
    有田川町「新型コロナウイルス感染症ワクチン接種に関するお知らせ」(www.town.aridagawa.lg.jp/top/kenko/kenko/6492.html)

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    Arikaina
    2021/6号
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