Arikaina 2021/11 軽石で県に通知
軽石「もし来たら連絡を」国交省が県に通知

鹿児島県に漂着した軽石(同県の資料より)

 10月から沖縄県・鹿児島県の海岸に大量に漂着し、大きな問題となっている軽石。和歌山県にも、国交省から「もし来た場合、連絡してほしい」と通知が来ていたことが分かりました(※記事の内容は11月5日時点でのものです)。

 軽石は8月の海底火山噴火により発生したとみられており、鹿児島県が10月29日付けで公表した資料によると、10月中旬から沖縄県や鹿児島県の海岸に漂着。漁船が被害を受けたり、フェリーが運休するなどの影響が出ています。

 国交省ではこれを受け、各地の港湾関係者(主に都道府県)に情報提供を呼びかけ。和歌山県にも「軽石が来た場合は連絡を、といった通知が来ている(県港湾空港振興課)」とのことです。

同省では「(和歌山にまで軽石が到着する)可能性の高低は判断していないが、備えておかなければいけない。緊張感をもって検討している(同省海岸防災課)と話しています。またもし軽石が漂着して撤去する場合は、撤去費用の2/3を国が援助する方針とのことです。

 軽石は、10月31日には高知県の沖でも確認。県では今のところ、漂着した場合の備えについては「まだ準備はしていない(県港湾空港振興課)」とのことですが、有田地方でマリンレジャーを営む業者は「状況によっては、紀伊水道の中にまで入って来るかもしれない。(海流は)流れが決まっているわけではなく、支流や分流がたくさんある」と話しています。

参考=第十一管区海上保安本部「漂流する軽石への注意喚起」(www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/karuishi.html)/鹿児島県「軽石漂着等対策調整会議を開催しました」(www.pref.kagoshima.jp/aj01/karuishi.html)/第五管区海上保安本部「軽石漂流情報」(www.kaiho.mlit.go.jp/05kanku/contents/news/archives/2021-10-31-1740-post-2758.html)/国土交通省「漂流軽石の回収による港湾機能の確保に向けて〜漂流軽石回収技術検討ワーキンググループを設置します。〜」(www.mlit.go.jp/report/press/port05_hh_000190.html)

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