Arikaina 2022/10 オミクロン対応ワクチン接種開始
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過去2年、いずれも年末年始に感染拡大
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年末年始にかけて大混雑?オミクロン株対応ワクチン、接種開始
7月からの第7波で猛威をふるった、新型コロナウイルスのオミクロン株。9月には県内にもそのオミクロン株に対応した新しいワクチンが入荷し、9月末ごろからは接種もはじまりました。
一方、国ではオミクロン株のBA.4/5に対応した、さらに新しいワクチンを10月5日に承認。近いうちに、県内にもこのワクチンが入荷される見込みです。ワクチンを接種する間隔の短縮も検討されており、実現すれば、年末にかけてワクチン接種がかなり混雑することになりそうです。
※記事の内容は10月7日時点のものです。
オミクロン株対応ワクチンの接種対象
12歳以上で、初回接種(1,2回目の接種)をしており、最後の接種から5か月が経っている人
今までにワクチンを打った回数
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0回
1回
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打てない
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まず1,2回目を従来型のワクチンで接種する必要がある
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2回
3回
4回
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打てる
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前の接種から5か月経っていれば接種可能。ただし今後、間隔が短縮される可能性あり(10月下旬に決定見込み)
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「どんどん打っていきましょう」
有田・海南ではすでに12歳以上が対象に
国では当初、オミクロン株対応ワクチンについては「4回目の接種の対象者(60歳以上の方や、基礎疾患を持っている方)でまだ接種していない人から接種を開始する(*1)」としていました。
しかし有田・海南の市町ではすでに4回目の接種がかなり進んでいることもあり、すでにどこの市町でも12歳以上の方が接種の対象に。接種券も続々と発送されています。
「県内では(4回目未接種といった)カテゴリにとらわれず、どんどん打っていきましょうと。市町村に対して、そういう呼びかけはしていました(県医務課、カッコ内本紙)」
ただしオミクロン株対応ワクチンを接種できるのは初回接種(1、2回目の接種)を済ませている方が対象。まだワクチンを一度も接種していない方は、オミクロン株対応ではない、従来型のワクチンによる1、2回目の接種からはじめる必要があります。
BA.4/5対応ワクチン、すぐに使う?あとから使う?
厚労省の資料によると、県内には10月中に約57万回分のオミクロン株対応ワクチンが入荷予定。県医務課によると、そのうち半数以上は当初配送されるものよりさらに新しいBA.4/5対応ワクチンとのこと。現時点で、県内で接種対象となる人の約8割分の量が供給されるメドが立っているとのことです。
早期に入荷する見込みになっているBA.4/5対応ワクチンですが、どう使っていくかは市町によって対応が分かれました。
「医師会の方々とも話して、BA.4/5対応ワクチンが入ってきたら、すべてそちらに切り替えることを考えています(有田市ワクチン接種推進室」
「BA.4/5対応のワクチンが入ってくれば、そちらを優先的に使う(湯浅町健康推進課)」「とりあえず入って来ている分から使って、無くなったらBA.4/5対応ワクチンを使っていこうと、今の時点では考えています(有田川町役場健康推進課)」
なお紀美野町・海南市・広川町では、どう使っていくかはまだ未定としていました。
接種間隔は3か月程度に短縮か
11月からは5回目となる人も対象に?
一方、国ではワクチンを接種する間隔を短縮する検討も進めています。現在は接種してから5か月となっていますが、厚労省ではこれを短縮することで「11月から高齢者・基礎疾患の接種者が大幅に増える前提で接種体制の準備を進める(*2)」と自治体に説明。つまり4回目の接種を済ませた人が、新しいワクチンで5回目の接種を受けることを示唆しています。
4回目の接種は6月ごろからはじまり、この夏が接種のピークに。「8月が一番多いです(有田川町健康推進課)」厚労省が11月から大幅に増える前提としていることから、接種間隔を3か月程度に短くする見込みと考えてよさそうです。
「年末までに接種が完了するよう」
11〜12月にはかなり混雑か?
接種間隔の短縮に加え、年末にかけインフルエンザワクチンの接種もはじまるため、接種会場となる医療機関はかなり混雑することになりそうです。
「(混雑するのは)避けられない。11〜12月に入っても混雑が続くのでは(有田市ワクチン接種推進室)」「打てる方は、早いうちに打っていただいた方が(湯浅町健康推進課)」
厚労省は、先にあげた自治体向けの資料の中で「令和3年・4年いずれも年末年始に感染の波が到来したことを踏まえ、重症化リスクの高い高齢者等はもとより、若い方にも2価のオミクロン株対応ワクチンによる接種を、2022年の年末までに接種が完了するよう」としています。
(1) 厚労省「ファイザー社の新型コロナワクチン(オリジナル株とオミクロン株(BA.1)の2価ワクチン)の配送等について」 令和4年9月2日(www.mhlw.go.jp/content/000985225.pdf)
(2) 厚労省「新型コロナウイルスワクチンの接種体制確保について」 令和4年9月16日(www.mhlw.go.jp/content/10906000/000990815.pdf)
参考=新型コロナワクチンの有効性・安全性についてについて|厚生労働省(www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_yuukousei_anzensei.html)/厚労省「令和4年秋開始接種(オミクロン株対応2価ワクチンの接種)対象者数、接種回数及びワクチンの供給量」(www.mhlw.go.jp/content/10900000/000880779.pdf)/和歌山県「新型コロナワクチン(オリジナル株とオミクロン株(BA.1)の2価ワクチン)の市町村配分について」(wave.pref.wakayama.lg.jp/news/kensei/shiryo.php?sid=36601)/厚労省「薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会 議事録」2022年9月12日(www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28280.html)
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2022/10号
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