Arikaina 2022/12 二川温泉・白馬、とり壊しへ
二川温泉・白馬、とり壊しへ

二川温泉(右)と白馬(6月撮影)

 '17年から休業していた、有田川町(旧清水町)の温泉施設「二川温泉」。併設する宿泊・飲食施設の「白馬」も休業していましたが、とり壊される方向であることが分かりました。温泉施設は再活用する案も出ていましたが、このまま無くなってしまうことになりそうです。

 「二川温泉」と「白馬」は'98年に清水町が町による温泉施設としてオープン。当初から多くの観光客をあつめ、特に「白馬」は旧清水町の観光施設の中でも高い利益をあげていました。

 しかし'11年には燃料費の高騰などから町が閉鎖を検討。このときは地元の人たちが営業継続を求める署名を町議会に提出して閉鎖は免れましたが、'16年ごろから今度は源泉が不足するようになり、'17年4月にはついに休業。源泉が枯渇したとみられており、結局、そのまま営業を再開することはありませんでした。

 宿泊・飲食施設の「白馬」も'17年から団体予約のみとなり、、有田川町の商工観光課によると催事などでは使われていたとのこと。しかし'18年の台風21号で屋根の一部が飛ばされるなど大きな被害を受け、結局建物はとり壊されることに。同課によると温泉の方は「建物自体はしっかりしている」として備蓄庫として活用することが検討されたほか、飲食施設などでの活用に興味を示している民間業者もありましたが、最終的にはとり壊されることになったとのことです。

 同課によると来年度に工事に入ることを予定して設計を組んでいるものの、当初の予定より工事費用が高額になっているとのこと。来年度に工事が実施できるかどうかは、まだ未定とのことです。

参考=有田川町議会広報第22号
('11年8月)/有田川町議会広報第65号('22年5月)


次の記事
子どもと性のこと話せますか?

前の記事
フードバンク和歌山


←このページのコード

有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2022/12号