Arikaina 2023/4 「財政危機警報」の衝撃
危ないのか、そうでもないのか、どっちなんか

和歌山県、「財政危機警報」の衝撃 県議からは疑問の声も[2]


財政危機警報でも、
退職手当の基金に19億円

 さきの県議会では藤山県議は知事の答弁を受け、「(県の借金となる)県債を借り入れる段階で、負担がどうなるかは推計できるはず」「以前、議会で県の退職手当の将来の状況について質問したことがあったが、ずいぶん見込まれていた」などとし、「それがなぜ、岸本知事が就任した今、あきらかになるのか。財政当局では分かっていたのに、あきらかにしてこなかった。不思議には思いますが」と述べていました。

 2月の県議会では、退職手当について別の議員からも指摘がありました。日高郡選出の玄素(げんそ)彰人議員は自身のブログで、県議会のホームページでは中継がない予算特別委員会で「財源が足りないと言いながら、余剰金で19億の退職手当組合の為の基金を積み立てている。お手盛りの感も否めない」と指摘したと述べています。

「職員の給料を10%も削減すれば132億円」

 玄素議員はブログの中で、さきの質問の冒頭で、財政危機警報を出す『筋がおかしい』と指摘したと述べています。「本来、財政が厳しいのであれば、先ず、内部改革を徹底的に行い無駄を省き、それでもだめなら、職員の給料をカット、10%も削減すれば132億円のフローが生まれる。知事の公約のすべてが、実施できる。県民あっての県庁、県職員と考えれば当然のことと考える。それでも、財源が足りないのであれば、初めて『財政危機警報なり宣言』を出すのが筋であると考える(玄素議員のブログより)」

 2月の県議会で成立した補正予算では、県の借金返済のため、約80億円かけて基金が創設されました。ほかにも金額の大きいところでは、玄素議員の指摘した退職手当基金のほか、大阪の万博のための基金(約16億円)に予算が付いています。

 突然発出され、早くも大型事業の見直しが相次いだ今回の財政危機警報。これから私たちの暮らしにどう影響してくるのか、そして予算はどう使われていくのか。県民も、しっかりとみていく必要がありそうです。

参考=和歌山県「知事記者会見 令和5年2月1日」(www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/press/22/2/d00212479.html#d230201_1)/和歌山県議会 令和5年2月定例会 2月20日 藤山将材議員一般質問(http://kengikai-tv.pref.wakayama.lg.jp/data1SMP/20230221100125/vod.m3u8)/和歌山県「知事記者会見 令和4年11月9日」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/press/04/11/d00211737.html)/和歌山県「令和4年度2月補正」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/010400/d00212474.html)/毎日新聞「県営射撃場、予算見送り 整備費の資材高騰 23年度当初」(https://mainichi.jp/articles/20230301/ddl/k30/010/317000c)/日刊建産速報「和歌山県、県営射撃場整備検討 資材高騰で予算化を見送り」(www.ken-san.com/homes/alert/16771)/財務省「和歌山県財政の現状と課題 〜財政見直し元年〜」(www.mof.go.jp/public_relations/finance/202303/202303h.html)/財務省「広報誌『ファイナンス』3月号 特集1『Future TALK』、特集2『令和5年度予算特集:2』」(www.mof.go.jp/public_relations/finance/index.htm)/玄素彰人ブログ すべては未来(あす)のために!!「予算特別委員会で質問」(http://blog.livedoor.jp/gensoakihito/archives/60258690.html)

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