Arikaina 2025/4 県、予算編成のために基金をとり崩し[2]
近い内に自転車操業?

県、予算編成のために基金をとり崩し 知事「尋常じゃない状況」[2]


仁坂知事時代の財政プランでは、
もっと基金が残っているはずが…

 県は岸本知事が就任する前年、仁坂前知事時代の'22年に「新中期行財政プラン」を発表。'26年度までの財政の見通しについて述べています。基金については残高を150億円程度維持するよう努めるとし、今年度('25年度)の基金残高は171億円、来年度('26年度)は139億円との見通しになっていました。

 岸本知事は就任早々に財政見通しについて再度計算し、「財政危機警報」を発出。「予算を賢くやりくりするということで財源を捻出していく('23年2月の県議会)」と述べていました。しかし今年3月の県の発表では来年度の基金残高は83億円と見込まれており、前知事時代の「新中期行財政プラン」の見込みより、かなり少なくなっています。

74億円を赤字の補填に
予算の1・2%を「やりくり」できず

 3月の県議会で、基金をとり崩したことをあきらかにした岸本知事。収入と支出の差額が74億円の赤字となり、県債(県の発行する債券)の返済のために積み立てている「県債管理基金」から74億円をとり崩し、予算を編成したとのことです。知事は答弁の中で「誠に慚愧に堪えません」とし、「賢いやりくりをしていく」としていたことについて「おわびを申し上げねばならない」と述べていました。

 今年度の県の当初予算は総額6138億円で、赤字額は74億円。赤字額は総予算の1・2%ですが、全体から見ればわずかなその赤字額も、「やりくり」では捻出できなかったことになります。

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