Arikaina 2025/4 県、予算編成のために基金をとり崩し[3]
近い内に自転車操業?

県、予算編成のために基金をとり崩し 知事「尋常じゃない状況」[3]


「身の丈にあわないほど借金してきた」
知事、過去の県政を批判

 今後の財政の見通しについて、岸本知事は同じ3月議会の答弁の中で、特に公債費(県債の返済)が増えるとしています。「この10年間、6000億円の一般会計規模に比べて、身の丈にあわないほど借金をして参りましたので、元本の返済が確実に増えて参ります」とし、それらの影響で2年後には基金が枯渇することが想定されるとして「財政危機警報よりも悪化する結果が出ました」と述べています。

 ただ「財政危機警報」が発出された'23年度以降も、県債の予算額は'23年が583億円・'24年が576億円・'25年が536億円と、年々減少はしているものの、減少幅は小さなものに止まっています。

財政指標はそんなに悪くない?
「注意報でもええんかなて」

 知事が基金をとり崩したことを明らかにした翌日の議会で、玄素彰人議員が県の財政について質問しました。玄素議員は「一回立ち止まって考えていただきたい」として、県の財政状況をはかる指標を紹介しました。

 それによると、直近の県の経常収支比率は93%(25位)、実質公債比率は9・5%(16位)、将来負担比率は202%(36位)(カッコ内は良い方から数えた全国都道府県での順位)。玄素議員は続けて「そんなに悪いんかなて言うイメージなんですが」と述べています。

 前日に知事が説明した公債費の増加についても、事実としてしっかり受け止める必要があるとしながらも「どこの都道府県でも抱える問題」として、「大変だ大変だって言うよりも、内部改革、徹底的な具体的な改革案を示してやる、ということの方がやっぱり大事なんかなていうようなことを感じております」と述べています。

 玄素議員はさらに「財政危機警報」に関しても、「注意報でもええんかなて。他のところそんなこと出してるとこ無いんですよね。和歌山県だけなんです、僕が調べたところによると。その辺も一旦立ち止まってお考えをいただきたいなあというようなことも思っております」と述べています。

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