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Arikaina 2026/4 助成金3000万円、返済月2000円
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有田川町の助成金約3000万円、月2000円ずつ返済!? ユーチューブの動画から議会で問題に
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3月18日に開かれた有田川町議会の一般質問で、ユーチューブで公開されている町の助成金に関する動画が取り上げられました。質問に立ったのは栗山昌之議員です。
助成金が組合破綻で町の負担に
動画や議会での説明によると、'18年の台風21号で被害を受けた有田養鶏農業協同組合が国の助成金を申請。約3000万円の助成金が受け取れることになり、町は一般財源から組合に支払いました。ところがその後、同組合が破綻。国から町に支払われるはずだった分が、組合の破綻によって要件を満たさないとされました。町が立て替えた分は回収不能となり、債権として残ることになりました。
この事業では、約90件をまとめて町が国に申請。要項でも、国からの交付決定前に先払いする形となっていました。栗山議員はこれを「要項のエアポケットへ落ち込んでしまった」と表現しました。
町産業振興部では本紙の取材に「動画では先払いしたことが町の独自判断であるかのような印象になっているが、あくまで国の制度の仕組みの中でこのような事態が起きてしまった」と話しています。
2000円ずつ毎月返済中
利子だけですでに2500万円
同部によると組合は破綻しているものの登記上はまだ残っており、現在も毎月、町の金屋庁舎で助成金を返済しているとのことです。しかしその金額は、月々わずか2000円。
助成金には利子も加算されます。町産業振興部によると、返済が始まったのは破綻直後ではないとのこと。しかし議会での町側の説明によると、すでに利子だけで約2500万円ほどに。元の助成金とあわせると、約5000万円以上もの債権となっています。月2000円ずつの返済では、利子の増加に到底追いつかない計算です。
なぜ月2000円という金額になっているのかについて、町側は議会で「早急な返還ということで話を進める中で、相手が支払える額としてその金額を提示した」などと説明。増額するよう申し入れていることも明らかにしました。
坂頭徳彦町長も答弁に立ち、弁護士と相談しながら対応してきたとした上で、「養鶏組合が所有していた不動産については既に金融機関等によって差し押さえられており、新たに回収可能な資産が存在する可能性は極めて低い」などと述べました。
栗山議員は町の対応について、「決算さえ通れば、という安易な考え方だったのではないか。本当に最良の方法だったのかをもう一度検証してほしい」と求めました。さらに「5000万円に膨れ上がっているものを2000円ずついただいているというのは愚の骨頂。町民がばかにされているような気がしてならない」と強く批判。6月議会で何らかの答えを示すよう求めて、質問を終えました。
問題を取り上げたユーチューブ動画は4月7日現在、約3000回再生されています。
参考=YouTube「【有田川町】町民のお金3447万円が消えた…?」(https://www.youtube.com/shorts/U5nmLezY1Js)/和歌山地方気象台「平成30年(2018年)台風第21号」(https://www.jma-net.go.jp/wakayama/bousai/kakojirei/kakojirei2018T21.pdf)/有田川町 令和8年議員名簿(https://www.town.aridagawa.lg.jp/material/files/group/12/zengiin-080213.pdf)/有田川町「町長部屋」(https://www.town.aridagawa.lg.jp/top/chosei/machi/1911.html)
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