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Arikainaメールマガジン 2021/11号(2021/11/10発行)


Arikainaメールマガジン 2021/11号

皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼来年から「お産ができなくなる」有田地方、産科医の確保へ努力続く
https://arikaina.com/_article/202111/childbirth-1.html

▼コロナワクチン 有田・海南で85%に到達 3回目の接種券も発送開始
https://arikaina.com/_article/202111/vaccine-1.html

▼IRカジノ 県が住民対象の説明会
https://arikaina.com/_article/202111/arida-hospital-1.html

▼広がる学校給食の無償化 湯浅町でも導入を検討中
https://arikaina.com/_article/202111/school-lunch-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202111/kiji-index.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。

コロナもすっかり落ちついて、なんかもうすっかり終わったんかいなみたいな空気になってきています。さんざんワクチンガーとか言ってきた私も、こんだけ落ちつくとちょっと遠出でも…みたいな気になってきますが、でもやっぱなあみたいな、もうそろそろ冬ですが、ちょっとなんか秋心な感じの発行人です。

そんなわけで今月はコロナ以外のこと、有田の産科のことについて大きくとり上げました。年内いっぱいで有田郡市に産科がなくなるということについては前にも記事にしたのですが、有田川町の9月議会、また各市・町の健康関連の部署に聞いても、かなり危機感が出てきてるなと感じて大きくとり上げました。

これだけ人口が減ってる上に少子高齢化も進んでるとなれば、産科が少なくなるのはいた仕方ないのかもしれません。去年は那賀地域でお産ができるところがなくなりましたし、今年は有田。海南もあと1か所だけです。

まあ那賀や海南だったら、まだ和歌山市内にも近いです。有田川町の中山町長も9月議会で、有田でだいたい毎年300人ぐらい産まれてるが、これが全部和歌山市内いってキャパいけるんかみたいなお話されてましたが、産科界隈の方に何人かにうかがったところでは、受け入れるキャパはたぶん大丈夫とのことです。

有田の場合、問題は距離と時間です。本紙のお産の記事ではおなじみの「有田の医療の充実を求める会」や、7月号、さらに今月もご登場いただいた翠助産院の院長さんもおっしゃっていたのですが、有田は北も南も山になってて、海南方面に行くにも御坊方面に行くにも時間がかかります。

とにかく産科医の方に来てもらうのが難しい状況なので、妊婦さんの通院、特に急患のときにどうするかのサポートを強化するべきではないでしょうか。いろんな方のお話うかがって、リアルな課題としては、今回の問題ではそこがポイントではないかと感じました。なので、記事でもとりあげた消防の方の勉強会なんかは非常に意義があると思いますし、できれば有田のほかの町の消防でもされといた方がいいんじゃないでしょうか。

しかし率直な感想として、私は有田産まれでもなく住んでるわけでもありませんが、以前つとめていたフリーペーパーから、かれこれ15年ぐらい有田でお世話になっています。産科がなくなる状況で、地元の若い方が助産院を立ちあげ、何かあってはいかんと、消防の方が赤ちゃんをとりあげる勉強をされている。有田の方には失礼になるのかもしれませんが、なんかもう情けないやら申し訳ないやら、なんかここまで来てしまったんかみたいな、正直ほんとにそんな気がしました。

これは有田にかぎりませんが、日本はもっと、妊婦さんを丁重に接するべきなんじゃないでしょうか。これだけ少子化が進んでる中でこれから産もうって人なわけですから、マジそこらの上場企業の社長だの役員だのよりはるかにVIPなはずです。何やったら妊婦さんは全員、産科まで毎回リムジンで送り迎えとかしてもいいはずです(もちろん公費負担)。しかし現実には、旦那さんが有給とって送迎しとったりするわけです。

今の日本ではとにかく少しでも子どもが増えれば社会にとってありがたいわけですから、もっと子どもを産みやすい環境に投資するべきなんじゃないでしょうか。それこそニワトリとタマゴじゃありませんが、まず環境をととのえるのが先であり、子どもが増えるのが先ではないはずじゃないか、と思います。別の記事で書いた学校給食のことなんかも、田舎はほんとに子ども少ないんですから、とっくにやっててもよさそうなもんです。

まあリムジンはちょっと高ければできるだけ振動の少ない車を選んで妊婦さんの送迎サービスするとか、行政がやっていいことなんじゃないかと思います。なんで旦那さんが有給とかそういう話になんの、って感じです。

子どももおらんで少子化対策にミジンコほども貢献できてない私が言うのもなんですが、もう少しここら辺の投資を増やすべきなんじゃないかと思います。今月はカジノのことも記事にしてますが、仁坂知事はよく「カジノを批判するんならほかの成長策を示すべきだ」みたいなことを仰ってるんですが、人に投資することこそ一番の成長策なのではないでしょうか。

プロ野球もこれからまさにクライマックスですが、カジノは野球ならさしづめ、メジャーから超大物助っ人呼んできたり、FAで超大物選手を獲得して戦力アップ目指すみたいな感じでしょうか。しかしそれが必ずしも中長期的に勝てるチームづくりにつながるわけでもないのは、一時期そういうことばっかやってた某球団がよく示してくれたんじゃないかと思います。

むしろ根っこからのチーム力向上につながるのは、ちょっと前のカープやホークスのような、選手の育成がどれだけ上手いかがキモになるということは、野球ファンであれば大抵の方が納得してくださるのではないでしょうか(ホークスは助っ人やFAにも熱心ですが)。まあ実際いくら超大物の助っ人やFA選手でも、来てやってみないと分かんないですしね。



てなわけで、今月はこれくらいにしときます。気がついたら全然コロナのことにふれずに最後まできましたが、今までのパターンからしますと第3波〜第4波、第4波〜第5波の間隔が、まあだいたいおおざっぱに2か月ぐらいです。今は10人以下ぐらいになってだいたい1か月過ぎたところですから、いくら今落ちついてるとはいえ、あと1か月、余裕みて2か月ぐらいは慎重さを崩さない方がいいのかな、みたいに思っています。

もっとも次に波が来ても、今度はワクチン接種がすでに進んでいるというのは今までと大きな違いではありますが、ヨーロッパでもまた増えてるそうですし、なんせ国民全体で2回接種率が8割を越えているシンガポールですらまた増えてるそうです。和歌山じゃちょっと収まってきたらホイホイとリフレッシュプランとかはじまりましたが、せめて3か月ぐらいは待っとく方がよかったんじゃないかという気もするのですが…

もちろんこのまま収まってくれればほんとにいいんですが、今までそういう期待をことごとく裏切ってきたコロナさんのことです。まあでもあと2か月ほどこの調子が続けば、ちょっと遠出でもしようかなと考えている発行人でした。まあ今日は、ちょっと別のことで遠出せなあかんのですが(泣)ではまた来月〜
※次号は12月10日(金)発行です。



有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
http://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10

参考=
ロイター「焦点:コロナワクチン普及のシンガポール、規制緩和で死者増加」
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-singapore-idJPKBN2HF0AI
厚生労働省検疫所 FORTH「新型コロナウイルス感染症の世界の状況報告」
https://www.forth.go.jp/topics/20211017_00003.html

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