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Arikainaメールマガジン 2022/8号(2022/8/10発行)


Arikainaメールマガジン 2022/8号

皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼第6波で「救急医療の崩壊を目の当たりにした」 日赤和歌山医療センター医師が報告
https://arikaina.com/_article/202208/ambulance-1.html

▼かつてない勢いで感染が拡大する中…コロナワクチン、接種希望が増加か
https://arikaina.com/_article/202208/vaccine-1.html

▼感染拡大で、検査を希望する人が激増 新型コロナ 無料の抗原・PCR検査
https://arikaina.com/_article/202208/pcr-1.html

▼子育て中の自宅療養世帯に「臨時おたすけ便」
https://arikaina.com/_article/202208/otasuke-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202208/kiji-index.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。

のっけからお詫びですが、今日はサイトの更新とメルマガの発送が遅れまして申し訳ありません。このところ押し気味になってまして、前みたくお昼には更新しておけるようにしていきます。

で今月号なのですが、コロナの状況にかんがみ、2月号と同じく配布先を絞っての設置とさせていただくことにしました。ホームページでも告知しておりますが、スーパーさんやコンビニ、ドラッグストア、駅など、いわゆる「不要不急でない」外出先です。通常の半分ぐらいになります。

2月に一度この形でやりましたが思ってたよりも枚数は捌けていましたので、感染が広がったときはこの形でやっていくこととしました。広告ご掲載中のクライアント様にも皆様ご理解いただき、この場を借りまして改めて御礼申し上げます。紙面そのものも、いつもの画像より高画質なPDFでサイトに置いていますので、こちらでもご覧いただればと思います。

ちなみにこの形のときは、広告の掲載料金も半額にさせていただきます。地元向けの広告お考えの方いらっしゃいましたらご検討いただければ幸いです。と、このメルマガでは珍しくフリーペーパーらしい宣伝させていただいたところで(笑)、いつもの感じに入っていきたいと思います。


連日、もうとにかくなんじゃこれって感じで感染が広がり続けています。先月くらいには8月にピークアウトみたいな予測も出てたと思うのですが、少なくとも和歌山では依然増加傾向であり、どこが天なのかもまだ見えない状態です。いくら毒性が低いとか言っても、このまま増え続ければいろんなところに影響が出てくるはずです。

今月号の記事では何と言っても、日赤病院の医師・中さんの報告です。ここんところ県の会見でも連日医療現場の大変さについてふれられてますし、それでなくともこれだけ感染者が増えれば大変なことになってるだろうことはみんな分かってます。

しかし今じゃなく第6波のころにすでにああいう状態、つまり救急車を受けられないとか救急車で長時間過ごすとか、そういうのは東京のニュースなんかではもうずいぶん前から言われてたことなわけですが、和歌山でもすでに起こっていたというのはびっくりでした。

もちろん今医療現場の方に取材するとか極限的に恐縮ですので、最初は中さんの報告を抜粋する形で、もしできればひと言ぐらい今の状況についてコメントいただいて記事にさせていただければ…という感じで日赤病院にアポをとったところ、今の状況についても非常に丁寧なコメントを下さいました。今回2回目ですが、本当にこの場を借りて日赤病院、中様に御礼申し上げます。

元の報告は医療関係者向けに書かれたものであり、三次救急という言葉を私今回はじめて知ったのですが、言ってみれば非常時に命を守る最後の砦ともいうべきところが、和歌山に3つしかない三次救急受け入れ病院のひとつで、第6波ですでに一時的に受けられなくなっていたのです。

第6波より何回りも感染者が増えている今、この状況が続けばどうなるか。これは NewsPicks というニュースサイトで原田洸さんという医師の方が7/22に書かれていたことなのですが、東京では「今後は『救急車が来ても搬送先が見つからない』という状況から、救急車が出払ってしまい『救急車を呼んでも来ない』というフェーズになることが予測されます」とのことです。

これが何を意味するかと考えますと、少々ゾっとするものがあります。別にコロナでなくても、体をどっか切った・打った、すごい高熱、とんでもない痛み、事故でおびただしい出血、そんな状態でもお医者さんに診てもらえず自分で我慢するしかない、そういう状況が起こり得るということです。

今の感染者増が続けば、和歌山でもそうなりかねないのではないでしょうか。今月号には間に合わなかったのですがおそらくそういうのを見越して、県の方でも8/4、休日に対応できる医療機関を増やすという報道がありました。

ただこれいわゆる2類か5類かの話でもいつも思うのですが、コロナを診察する医療機関が増えたとしても、結局「じゃ、一度大きな病院で診てもらいましょうか」が多くなるのでは、大きな病院の負担軽減も限定的なものになってしまうのではないでしょうか。

個人的にはコロナを診る医療機関を増やすのであれば、ある程度の症状までの患者はどこそこの病院なら受け入れるといった条項もセットにするべきじゃないかと思います。それだと手を挙げる医療機関が少なくなるかもしれませんが、それで手を挙げない医療機関であれば、診察しても、多くは「じゃ、一度〜」になるんじゃないでしょうか。

それに医療機関や保健所って、お互いに普段からいろいろと付きあい(という言い方が適切かどうか分かりませんが)があるはずです。保健所の人に、管轄内でコロナを診れる/診てくれそう、患者を受け入れられる/くれそうな医療機関と言えば、あそこなら…というのは、すぐ思い付くもんじゃないでしょうか。

本来だったら行政のやることであれば公募だ審査だと必要なとこでしょうが、非常時であることをかんがみて、ある程度ご指名や依頼で進めても良いんじゃないかと思います。

ただ一応言っときますが、別に「じゃ、一度〜」がいつも悪いとか、そういうことを言いたいわけじゃありません。あのブラック・ジャックだって、「一度ちゃんとした大きな病院で診てもらうんだな」とかよく言ってます。ただある程度基準を決めとかないと、大きな病院以外の受け入れもなかなか進まないかもしれないですし、そうでないと負担の分散にはならないんじゃないか、ってことです。

だいたい新型インフルには専用の分類つくってるのに、なんで2か5かみたいな話になるんでしょうか。今の新型コロナは社会への影響とか脅威の度合いでいったら、新型インフルとか比べものにならないはずです。私が何かよく分かってないだけなのかもしれませんが、ほんと不思議です。

毒性が低くなっても相変わらず脅威なのは今の状況みれば十分思い知らされてるわけですから、新型コロナに特化した分類を考えるべきじゃないでしょうか。コロナを診る医療機関を増やす、でも感染の全体像の把握も同時にやっていく、このぐらいの症状までの入院患者さんまではここやあそこの病院で受け入れてもらうようにする、いざとなればお店や住民に(ある程度)強制力を伴った措置をとれるようにする、そういうのを組み合わせた専用の分類が必要なのではないでしょうか。


というわけで、今月はこれくらいにしておきます。ちなみに日本では強制力をもった措置は法律的に〜とかよく言われますが、ほんとにいざとなれば超法規的措置でも何でも、私はやるんじゃないかと思います。

今のところは第6波と違って行動制限とかは呼びかけられていませんが、とにかくどんどん増え続けているので、これが長くなれば長くなるほど、各所で大変になってきます。医療現場もですが、隔離や後遺症による労働力の低下、遊びに行く人も減っていくでしょうから、前ほどではないにしても外食や観光、イベント関連の産業なんかはつらくなっていくと思います。それに、おそらく以前みたいな保証金はもう望み薄じゃないかとも思います。

さらにまずいんじゃないかと思うのは、日本人はこの「漠とした将来への不安」というやつに、すごく弱いんじゃないかと言うことです。私はいわゆる氷河期世代であり、成人してからの年数がほぼイコール失われた何年とかですので、身をもって実感しているつもりです(笑)

まあもちろん難しいのは分かりますが、ウソでもいいから、いやほんとにウソじゃあきませんが、もうちょっと先の見通しとか見込みとかについて、政府とか行政から言及があってもいいのでは、という気もします。

来月の配布もどうなるか分かりませんが、とにかくま、8月でピークアウトしてくれることを祈るばかりです。それではまた来月〜

※次号は9月10日(土)発行です。

有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
http://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10


参考=
全国の新型コロナ感染者18万6230人で、きょうも過去最多を更新 昨日の15万2536人を3万人以上上回る
https://newspicks.com/news/7343353?ref=user_1177494
厚労省「感染症の範囲及び類型について」
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000040509.pdf
イザ!「和歌山のコロナ対策 医療機関の休日診療強化」
https://www.iza.ne.jp/article/20220804-CEG7INZVERPQ5CSJBUUPDV4OVE/

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