Arikaina 2017/12 広源寺が寺子屋開設[1]
生徒にとっても、お寺にとってもチャレンジ
不登校、中卒のまま…お寺でゆったり高卒資格 広川町の広源寺が寺子屋を開設

 広川町の山間部・下津木地区にある広源寺(こうげんじ)では、10月から「寺子屋」を開設しました。

和歌山市の通信制高校を事務所移転したもので、自宅で勉強しつつ、お寺に通うことで高卒資格を取得することができます。

栗田利竜さん(広源寺にて)

 もともと和歌山市で通信制高校「楽邦学園高等部和歌山教室」を開いていた広源寺の住職・栗田利竜さん。

9月末に事務所を広源寺に移し、「寺子屋」としてスタートさせました。

生徒は基本的に自宅でレポートを作成し、月に1回、寺の本堂でレポートの仕上げを行う授業を受講。

教科書は一般の高校で使われるものと同じものを使用し、必要な単位を取得して高卒資格取得を目指します。

年齢に関わらず生き方を模索する"道場"

 栗田さんが通信制高校を始めたのは11年前。

「和歌山の不登校の割合は全国でもトップクラス。不登校になった子は定時制、さらに県外の学校へ。県外に出されてしまうような状態をなんとかしたいと(栗田さん、以下カッコ内同じ)」

毎年7、8名の生徒が入学していましたが、少子化もあり、近年は生徒数が減少。現在は有田市から通う1名になっています。

「事務所を移したのは生徒が少なくなったこともありますが、お寺の行事にもお誘いするなどし、年齢に関わらずゆったりと生き方を模索する"道場"にと。

中卒のままでおってパート行けへんわ、というような方も、近場で高卒資格を取得することができます」
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2017/12号
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