避難指示や避難勧告には強制力はないため、市や町の担当者も「無理にひき止めることはしなかった」「自己責任で帰っていただいた」と口を揃えます。 東京大学地震研究所准教授の都司嘉宣さんは「大津波・津波警報は、3回に2回は空振りに終わります。でも3回に1回は、大きな被害をもたらすことになる」と話しています。 なぜ避難する人が少ないのか? 「稲むらの火」が今伝えること 江戸時代の安政地震の際、大きな津波に襲われた広村(現在の広川町)。 村の商人・浜口梧陵(ごりょう)は、自分の家の稲むら(稲の束)に火をつけ、津波から逃げる人々を誘導しました。 この故事を元に、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は小説「生ける神」を執筆。 さらにこの小説を元に、湯浅町出身の中井常蔵が国語教科書用に「稲むらの火」を執筆、昭和初期の教科書に掲載されました。 [5]続き [6]前に戻る (1) (2) (3) (4) (5) (6)
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