後に昭和に入って大きな地震が起こった時には、その堤防によって津波の被害をかなり抑えることができました。 しかしそんな歴史のある広川町でも、今回、避難した人はごくわずかに留まりました。 「便利な世の中になって、できたら避難したない、いうんが本音やと思う。 避難して何もなかったら、逃げた人を笑うような風潮さえある。 もう、目の前に波が来んかったら逃げへんのや。 梧陵さんみたいに臨機応変にとか、できるわけない(清水さん)」 浜口梧陵やハーン、中井さんたちが、わたしたち後世を生きる人に残したいものは何だったのか。 日本が大災害に見舞われた今こそ、もう一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。 [6]前に戻る (1) (2) (3) (4) (5) (6)
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