Arikaina 2011/4 避難ごくわずか…[6]
 浜口梧陵は津波の後、私財をはたいて住宅や堤防を築き、村の復興に貢献。

後に昭和に入って大きな地震が起こった時には、その堤防によって津波の被害をかなり抑えることができました。

しかしそんな歴史のある広川町でも、今回、避難した人はごくわずかに留まりました。

 「便利な世の中になって、できたら避難したない、いうんが本音やと思う。

避難して何もなかったら、逃げた人を笑うような風潮さえある。

もう、目の前に波が来んかったら逃げへんのや。

梧陵さんみたいに臨機応変にとか、できるわけない(清水さん)」

 浜口梧陵やハーン、中井さんたちが、わたしたち後世を生きる人に残したいものは何だったのか。

日本が大災害に見舞われた今こそ、もう一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。

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Arikaina
2011/4号
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